ポラリエのカスタマイズ その4

今朝新潟を発って帰ってきました。

140336niigata

朝は曇りでしたが、山梨は雨模様でしたが娘の引っ越しも無事完了しました。

さてポラリエのカスタマイズの続きです。

ポラリエを使っているうちに気になる短所として、北天の天頂方向に
カメラが向かないということがあります。

140320pora2

通常のカメラ雲台の構造上、傾けて取り付けた場合、どうしても
死角が発生してしまうのですが、ポラリエでは北天方向にその死角が
できてしまいます。

これを回避するためには、雲台の2段重ねが有効ですが、バランスが
とても悪くなり実用的でなくなります。

社外品の雲台アダプター+バランスウエイトを組み合わせるのが
順当な方法なのかもしれないのですが、こうなるとポラリエの軽快さ
はだいぶ損なわれてしまいます。

そこで思いついたのがこの方法。

140320pora6

ボーグのアングルプレート35Ⅱをポラリエとカメラ雲台の間に
取り付けています。

140320pora5

昨日紹介したアングルプレート35VPによく似ていますが角度が微妙に
異なります。

140320pora8

手前が35VP、奥が35Ⅱです。

この部品は本来ナノトラッカーというポラリエの類似品を取付ける
ための物なのですが、これを使うと写真のように雲台を水平に
取付けることができるので、カメラを北天の天頂方向に近い所まで
向けることができます。

方向によってファインダーをのぞけないという問題は残りますが、
バリアングルの液晶があれば構図の確認が可能なのでそれほど困り
ません。

長時間追尾するとアングルが回転し雲台が傾いてしまうので、
ときどき水平方向に戻す手間はあるのですが、ポラリエでそれほど
長時間追尾することもないので、これもほれほど困らないです。

雲台が水平近くになっているので、どちらの方向でも構図が取り
やすく、直感的に扱うことができます。

カスタマイズといっても、かなり軽微な物ですがポラリエの軽快さを
損なわず、広角からせいぜい標準レンズまでの星景写真をいかに
お気楽にするかを考えての組み合わせです。

望遠レンズで撮るために極軸望遠鏡を付けたり、微動雲台を付け
たりというカスタマイズもあるのですが、あまり重装備だとポラリエが
ちょっとかわいそうという気もしますので・・・

スタパオーナー について

たくさんのかたに星空の美しさ、楽しさを知って頂きたくて、天体観測のできるペンションを開業しました。
カテゴリー: 天文関係, 望遠鏡・機材 パーマリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください