お散歩カメラ(3)

今日も寒い一日でした。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

あれだけ好天が続いた後なので文句を言えないのですが、お日様の
見えない日が続きます。

それでもいつの間にか畑の縁は緑に覆われつつありますし、草木は
着実に芽を生長させています。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

さてSTYLUS1を選択したカタログを見ていても分からない、ある重要な
機能についてとは何かですが・・・

まずはSTYLUS1で撮影した下の写真をご覧下さい。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

この写真は40秒間シャッターを開いて露光した星景写真を45コマ
比較明合成という画像処理をして重ねあわせたものです。

最近ではコンデジでもキヤノンのS120やリコーのGRなどでカメラ任せで
このての写真が撮れるカメラが出てきているのですが、まだまだ
少数派です。

何よりSTYLUS1が優れているのはこういった作品を作り出すための
自由度が非常に高く、一眼レフ並に様々な設定ができるようになって
いる点です。

具体的に上のような作品を作るのには
1.高感度(ISO3200でも)長秒露光が可能である
2.長秒露光ノイズ低減がオフにできる(これがとても重要)
3.有線リモートスイッチで連写ができる
という機能が必要です。(カメラ任せの場合は別ですが・・)

キヤノンのS95などは1はそのまま可能、2は裏技で対応、
3はメカ的に対応というあの手この手で対応する必要があります。

今回購入時に候補に挙がったパナソニックやフジのEVF(または
OVF)付のカメラで上記の機能を満足できる機種はありませんでした。

実機をいじくり回したり、口コミなどを細かく見て初めて分かった
ことでした。

まあSTYLUS1の今の実売価格(約5万円)というのは一眼レフ(または
ミラーレス)のエントリー機が購入できてしまう金額なので、画質だけで
考えたらあまり良い選択ではないかも知れません。

でも、F2.8通しで28-300mmの画角があって、EVF付で、
お散歩用カメラとして気楽に首にぶら下げられて、お出かけ用カメラ
として気楽にカバンに放り込めて、ちょっと大きめのポケットなら
ねじ込んで出かけられるけど、いざというときには星景写真も撮れる
というカメラは、残念ながら他にはなかったのです。

というわけでしばらくはこのSTYLUS1とお付き合いすることになり
そうです。

追記
このSTYLUS1は天体写真を撮るときに使うコリメート撮影には全く
不向きです。

STYLUS1高倍率ズーム機のためレンズ構成がインナーフォーカス
タイプという形式になっているのですが、このタイプですと撮像面と
反対側にある焦点がレンズ内にあり、接眼レンズのアイポイントに
置くことができず、カメラがうまく望遠鏡を覗くことができない
状態になるためです。

これができたら最強天文用コンデジになるかと少し期待していた
のですがねぇ・・・

追記2
その後アイレリーフのとても長い接眼レンズを使い、少しズームアップして
組み合わせればSTYLUS1でもコリメート撮影が出来ることが分かりました。

STYLUS1の望遠側でもF2.8通しの性能がここで活きてきました。

スタパオーナー について

たくさんのかたに星空の美しさ、楽しさを知って頂きたくて、天体観測のできるペンションを開業しました。
カテゴリー: 天文関係, 日記・コラム・つぶやき, 望遠鏡・機材 パーマリンク

お散歩カメラ(3) への2件のフィードバック

  1. おはようございます。
    最近 コンデジの星空軌跡写真をやっています。
    S120、G16がメインです。
    カメラ任せのお手軽でなかなかいいです。
    今 リコーGRの中古を物色しています。
    写真はGANREFに投稿しています。
    見てくださいね。

  2. スタパオーナー のコメント:

    西やんさま

    S120、G16の星景モードはお手軽で良いですよね。
    最近では1.5インチセンサーのGX1Ⅱにも搭載されているので、星用コンデジはこれが決定版かも知れませんね。
    リコーGRの比較明合成機能も自由度が高いのでなかなかですね。
    私の場合はこの自由度だけでSTYLUS1を選んだようなものですが・・・

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください