夏の星座 -その7- はくちょう座(その2)

今日は曇りの一日でした。

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相変わらずいろいろな花が週替わりに咲いています。

さて夏の星座シリーズ、はくちょう座の続きです。

はくちょう座はわし座と同じく天の川の中にドップリ浸かっている
ので、とにかく細かいたくさんの星があります。

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条件の良いときに少し大型の双眼鏡で眺めれば、ばらまかれた砂粒の
ように散らばる細かな星達を眺めることができ、とてもきれいです。

天の川が星の大集団であることが実感でき、私たちが銀河系の一員で
あることも分かるような気がしてきます。

条件に恵まれたなら是非双眼鏡の天の川クルーズで訪れて欲しい
場所です。

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さて、はくちょう座ですが星がたくさんある割に望遠鏡で観察して
楽しい天体が意外に少ないです。

アルビレオ(白鳥のくちばしにあたる星)は全天で最も美しいと誉れ高い
二重星です。

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50倍くらいの望遠鏡で見ると金色の主星と、水色の伴星の色の対比が
とても素晴らしくきれいです。

ただこのアルビレオわりと明るい星なので、あまり口径の大きな
望遠鏡で見ると色が分かりにくくなってしまうので、10~15cmくらいの
望遠鏡で見るのが一番きれいに見えます。

星の色の見え方って使用する望遠鏡やコンディションによりかなり
微妙に変化するものなんです。

これだけ星があるのにはくちょう座にはメシエ天体が1個(M29)しか
ありません。

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しかもM29は天の川の中にある散開星団なのですが、星の数はそれほど
多くなく、5~6個の明るめの星が少しかたまったこぢんまりしたもの
です。

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デネブの近くにある北アメリカ星雲はとても有名ですが、かなり大きな
星雲なのと肉眼では見えにくいので、よほど条件の良い時に、低倍率で
見ると何とか見えるといった程度です。

小口径の低倍率にお奨めなのはデネブの近くにある31番星と30番星の
二重星。

少し倍率の高めな双眼鏡でも色の対比を楽しむことができます。

スタパオーナー について

たくさんのかたに星空の美しさ、楽しさを知って頂きたくて、天体観測のできるペンションを開業しました。
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夏の星座 -その7- はくちょう座(その2) への2件のフィードバック

  1. RET のコメント:

    こんにちは.
    つまらないツッコミで恐縮ですが,はくちょう座には「M39」もありますね.

    明日(9日)は,西荻窪で牛山さんの月いちイベントです.山梨での開催がなくなったのは残念ですが,こちらはずっと続けていただければと思っています.木村さんも,たいへんお忙しいことと思いますが,ぜひ西荻窪にもお越しください.また三鷹でも,お会いしましょう.

  2. スタパオーナー のコメント:

    RETさま
    M39・・・あ~っ!忘れていました。
    でもM39ってまばらで大きくて40cmで見るととても散開星団を見ている
    という気がしないので、メシエマラソンでもない限り見ることがないので
    どうも馴染みが薄いですねぇ・・・

    牛山さんの西荻は第4水曜日かと思っていたのですが、明日なんですね。
    山梨でイベントがなくなってから、毎月都合が合えば出向きたいと
    思っているのですが、なかなか機会に恵まれずにいます。
    夏が終わったら絶対行きたいと思いますのでその節は世らしくお願いします。

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