今日も良い天気。
気持ちが悪いくらい良い天気が続きます。
スタパ周辺は紅葉真っ盛りで、お散歩時にはやたらと写真をたくさん
撮ってしまいます。
さて、この時期は双眼鏡で星を眺めるのが特に楽しい時期です。
なぜそうなのかこれまであまり真面目に考えていなかったのですが、
最近ようやくその謎が解けました。
双眼鏡で星空を眺めるときに、天の川沿いに眺めるとたくさんの星が
あって、楽しめるのですが、天の川も実際の川と同じように上流域と
下流域では随分と風景が違います。
通常の川では下流は川幅が広く、水が多く、あまり大きな石がなくて
川岸は砂がたくさんあります。
また上流では川幅が狭く、水かさが少なく、砂利や大きな石がたくさん
転がっています。
天の川の場合、下流を銀河の中心方向のいて座やさそり座のあたり
として、上流をふたご座の足下あたりと考えると、実際の川とよく似て
いることに気づきます。
いて座付近の天の川は幅が広く、星の数がとても多い、でも明るい
星の数はわりと少なく、細かな砂がたくさんあるという感じがします。
夏の天の川、いて座、さそり座、たて座、わし座、はくちょう座頭部
あたりまでは双眼鏡で見ると、ただただ星がたくさんあって圧倒され
一部の例外を除いては、星列を楽しむという雰囲気ではありません。
(星雲星団がたくさんあるのでそれはそれで楽しいのですが・・・)
一方、秋の天の川(中流域)では川幅は狭くなり星の数も少なくなり
ますが、明るめの星が多くなって、ざらつき感が強くなります。
はくちょう座のデネブ付近から、トカゲ座、ケフェウス座、
カシオペヤ座、ペルセウス座へとつながる秋の天の川というのは
双眼鏡で見ると様々な明るさの星がありざらつきが強調されます。
このあたりではたくさんの星群・星列を見ることができるので、
眺めていてとても楽しいのです。
ぎょしゃ座、ふたご座、いっかくじゅう座へと続く冬の天の川は
さらに冬の水かさが(=星の数が)とても少なくなり天の川自体は
とても淡くなります。
でもとにかく明るい星が多くなり、冬のダイヤモンドと呼ばれる
7個の1等星の巨石群が林立し、たくさんの2等星がそれは飾る
という感じです。
自然の川に見立てた天の川の風景を楽しんでは如何でしょうか?
双眼鏡での天の川クルーズは下流から上流までが一望できるこの
季節がおすすめです。