オリンパスE-M10で遊ぶ  -その7-(星景写真)

今日も良い天気。

150113yyama

遠くの山がクッキリ見えています。

昨晩も良い天気で月の写真を撮ったのですが、猛烈な悪シーイング。

150114moon_Q2185

ここまで酷く気流が乱れているのも珍しいほどで、まるでモザイクを
かけたような画像になってしまいました。

夕方の西空には金星と水星がとても接近していました。

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E-M10の手持ち夜景モードで撮影しました。

さて今日もそのオリンパスE-M10で遊ぶシリーズです。

私がE-M10を購入するときの決め手となったことのひとつに高感度
性能が優れているという評判がありました。

実際に手持ちのm4/3規格のカメラ(パナソニックLumixG3)とどの
くらい違うのか試してみました。

まずはISO3200/30secでの比較。(使用レンズはいずれもPANA14-42mm
f3.5-5.6を使用しています。)

まずはG3のJPEG撮って出し(長秒露光ノイズカットOFF)

150113test_G3_32_30_1050821

同じくE-M10の撮って出し(長秒露光ノイズカットOFF)

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

このサイズだとあまり違いが分かりにくいですが、G3はこの感度で
熱ノイズのようなかぶりが画像の上と下に出ています。

またE-M10では三つ星周辺にバーナードループがかろうじて見えますし、
馬頭星雲付近もほんのり写っている感じがします。

下は上の2画像の三つ星周辺の等倍切り出し比較です。

150113test_3200_30s

G3には星でない小さな点(ホワイトノイズ)がたくさんあり、かなり
うるさい感じですが、E-M10ではダークノイスはあるものの、わりと
ノイズが良く抑えられた感じがして、大伸ばしをしなければそこそこ
使える画像です。

G3の方はこの感度ではかなり無理をしているなぁと感じる写りで、
あまり使いたくないレベルです。

E-M10では輝星の周囲に青ハロが目立つのですが、これは使用した
レンズがパナソニック製であるためG3がソフト的に青ハロを除去し
ているためと考えられます。

同じm4/3規格のレンズでもやはり純正品を使うのがベターなようです。

次に同様の比較をISO6400/20secで行いました。

まずはG3撮って出し(長秒露光ノイズカットOFF)

150113test_G3_64_201050822

同じくE-M10です。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

G3では熱ノイズの横縞がハッキリ見えていて、よほど理由がない
限り使いたいと思えないできです。

E-M10はG3のISO3200/30secよりもまだマシで、このくらいのサイズ
ならギリギリ我慢できるところだと思います。

こちらも等倍切り出しの比較を示します。

150113test_6400_20s

G3はダークノイズ、輝点ノイズが入り乱れてかなり見苦しい状態
になっています。

E-M10もダークノイズがだいぶ目立ち始めますが、輝点ノイズは
それほどでもありません。

今回は(長秒露光ノイズカットOFF)のみですが、実際には(ノイズ
カットON)も行いました。

結果の傾向はノイズカットOFFと同じなのと、いずれの機種もONと
OFFでそれほど画像の見栄えに差がなかった(イヤむしろONにすると
絵が汚らしくなる傾向が強かった)ので割愛しました。

G3とE-M10とでは3年近く発売時期に時間差がありますので、同列に
比較するのはパナソニックに失礼とも思いますが、少なくともG3
との比較ではE-M10は1.5段くらい高感度耐性が優れているように
見えます。

G3ではあまり星景写真やその他の天体写真を撮りたいという気が
おきなかったのですが、E-M10ではAPS-Cやフルサイズと共存、棲み
分けの方向で使って行こうという気になっています。

スタパオーナー について

たくさんのかたに星空の美しさ、楽しさを知って頂きたくて、天体観測のできるペンションを開業しました。
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オリンパスE-M10で遊ぶ  -その7-(星景写真) への3件のフィードバック

  1. おはようございます。
    毎回 レポート興味深く読んでいます。
    さすがに技術的で深くレポートされていて感服いたしました。
    私も小型、軽量のこのモデル気に入っています。
    ポタ赤搭載用、遠征(特に海外、2017年日食)には最適化かと思います。
    またのレポート期待しています。

  2. スタパオーナー のコメント:

    西やんさま
    いつもありがとうございます。
    小さな望遠鏡や架台との組み合わせや、
    旅行・遠征など荷物の量に限りがあるときなどは
    迷わずE-M10の登場になりますね。
    価値観の問題もあるので何とも言えませんが、
    高感度性能かシステムの軽敏性のいずれを重視するかで
    使用機材の選択肢が広がるのはありがたいことだと
    思います。
    このシリーズまだまだ続きますのでよろしくお付き合い下さい。

  3. ピンバック: オリンパスE-M10で遊ぶ  -その8-(コリメート撮影) | スタパオーナー八ヶ岳日記

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