今日も1日良い天気。
朝は少し霞んだ感じもしていましたが、強い北風のおかげで夜は
スッキリとした星空を楽しむことができました。
少し間が開きましたがE-M10で遊ぶシリーズの続きです。
今回、私がE-M10を購入した大きな目的としてスタパの40cm望遠鏡で
コリメート撮影を極めたいという目論見がありました。
コリメート撮影をする上でカメラのセンサーサイズが小さいほど
合成F値が小さい(=明るい)光学系になり、短時間で暗い天体を
写すことができるようになります。
(「コンデジで天体写真を撮ろうⅡ」シリーズのその3~6あたりで
詳しく解説していますのでここでは細かい話は飛ばします。)
しかしセンサーが小さい機種では高感度にするとノイズが多く出て
しまうというデメリットが生じます。
なので、出来だけ高感度に強くて、センサーが小さい機種を選ぶのが
コリメート撮影できれいな天体写真を撮るためのポイントとなります。
これまで様々な光学系の組み合わせでコリメート撮影をしてきましたが、
コンデジサイズのカメラ(センサーが1/1.7以下)では、高感度が
かなり苦しく、たくさんの画像をコンポジットして処理をしないと
きれいな画像が得られにくいことが判っています。
(コンデジコリメートで素晴らしい天体写真をたくさん撮られている
猛者もいるのですが、高度なスキルが必要になります。)
フルサイズやAPS-CサイズのカメラではF値を小さくできるという
メリットが得られないためレデューサを組み合わせて0.6倍程度に
手法しか選択肢がありません。
本当は1インチサイズのセンサーのカメラで高感度に強いのがあると
良いのですが、残念ながらあまり天体向けの機種が見当たりません。
1インチサイズということでNIKON1を試したのですが天体向けの
機種ではありませんでした。
SONYやキヤノンでこのクラスのコンデジを発売していますが、
(実際に使ったことはないですが)どうも天体用には向いていない気が
しています。
ということでずいぶん前置きが長くなりましたが、コリメート用には
少しセンサーサイズが大きいのですが、m4/3のセンサーで高感度に
強く、天文用にもいろいろ使いやすくできているという噂のあった
E-M10を購入したのです。
同じm4/3サイズのLumixG3でメシエ天体アルバムを作っているという
実績もあるし、G3よりも高感度に優れているというのはすでに
拙ブログで紹介済みです。
購入して1ヶ月以上が経過しましたがこのカメラ、とにかく良く
写って、いろいろな場面に楽しく使えるものだから、一番の目的で
あるコリメート撮影にようやくたどり着いたというわけです。
合成F値3.3/ISO6400/10sec露光で撮影したJPEG撮って出し画像
(両端トリミング、リサイズのみ)です。
周辺のピントかなり甘いので、接眼レンズとの相性や位置関係の
ツメなど今後の課題ですが、あまり苦労しないでサクッと撮れて
しまうのはちょっと快感です。
最終はコリメート撮影ですか なるほど さすがです。
ニコン1はノイズが多くてだめですね
ただ 35mm換算で2.7倍なので月は使えます。
500mm程度の直焦点
数枚コンポジット
レジスタックスでの処理で使っています。
西やんさま
500mm前後の焦点距離でニコ1はベストなセンサーサイズですね。
私も以前はニコ1(V1とJ1)にラプトル50(f=600mm)で月の位相変化を追いかけていました。
V2でもまだ高感度は弱いようですね。(V3はどうなんでしょうか・・・・?)
私は1インチセンサーが本当に高感度に強くなったら天体写真に革命が起こると思っているのです。(ホントに)