今日の昼間は青空が少し広がって夜の天気も期待していたのですが、
夜にはまたもや雨が・・・・
こう悪天候が続くとそろそろ禁断症状が・・・
そんなこともあって昨日から星ネタになっています。
さて昨日は「飛ぶワシ」ということでアルタイルがらみのワシのお話を
したのですが、実は飛ぶワシのアルタイルに対して、こと座のベガは
落ちるワシという意味があって、昔からアルタイルとセットで扱われて
いたのです。
こと座が西に傾き始めたときはこんなふうに琴が横倒しになったような
配置になります。
ここでベガとε、ζだけに着目するとわりと目につきやすいV字形
というか三角ができます。
ベガは織姫星としてもとても有名な1等星ですし、εもダブルダブル
スター(二重連星)として有名な星で、ζも低倍率で楽しめる二重星
であることから個人的には「夏の小三角」と呼んでいます。
でも西洋の昔の人にはこのV字形が獲物に向かって急降下している
ワシに見えたので「べガ」(落ちるワシ)と名付けたのです。
夏の大三角が天頂を明け渡す頃になると、面白いことにベガと
アルタイルはほぼ同じ高度で横並びになり、そのまま地平線に近づいて
行きます。
仲良く並んで地平線に近づいて付く姿に気づけば、この二つの星を
ペアとして扱いたくなるのは人情と言うものでしょう。
そんな訳で西洋では二つの形態のワシの姿として、東洋では牽牛・
織女という夫婦の星としてエピソードが生まれたのだと思います。