今日は(昨晩から)曇り空の一日。
だいぶ天候が安定してきている感じはするのですが、まだ油断できない
感じです。
さて秋の星座シリーズ、今日はカシオペヤ座。
秋の星座の中で最も認知度が高いのはカシオペヤ座ではないかと思います。
お誕生日の12星座は別として多くの方が「W」の星の並びの星座であることを
知っているのではないかと思います。
でも上の写真を見て「えっ、W・・・、Mじゃないの?」と思う方がいるかも
知れません。
実はカシオペヤ座が一番空高く昇った時はWが逆さま(つまりM)になって見え
ます。
形としてはWに近いですが、見え方としてはMに見えるので探すときに
「えーっと、ダブリュー、ダブリュー・・・」と探すと見つからないかも
知れないので注意が必要です。
カシオペヤ座のWは北緯30度くらいまでの地域では周極星となって、一年中
沈まないので、北極星の下側を通過するときにはちゃんとダブリューに見えます。
ただ関東地方近辺ではかなり地平線に近いので、よほど北が開けた星のきれいに
見える場所でないと見ることができません。
さて、この「W」をうまく使うと北極星を見付けるための目印となることも
このカシオペヤ座を有名にしている理由だと思います。
カシオペヤ座から北極星を探す見つけ方は、逆さWの二つの山を仮想的に
大きな一つの山にして、この山の頂上と谷の星を結んで約5倍伸ばした
ところに北極星があります。
この「仮想的な山の頂上を見付けて・・」というのが結構クセ者で、ちょっと
慣れないと少し難しいかも知れません。
北斗七星の先端の2星を5倍伸ばして・・という方が簡単でカシオペヤ座から
北極星を探すのは少し難易度が高いです。
またWの左上(写真では右下になっています)の星は3等星で都会ではかなり
見えづらい明るさですので、大きな山を作るというのも難しいかも知れません。
まあ慣れの問題でもあるので、ぜひカシオペヤ座から北極星を探す練習を
してみて下さい。
カシオペヤ座は(ペガスス座のところでも少し出てきましたが)秋の夜空に描か
れる一大絵巻の物語に登場する人物。
古代エチオピア王国のケフェウス王の妃で、アンドロメダ姫の母親です。
夜空でこの3人は(厳密にはアンドロメダの夫となるペルセウスの合わせて4人は)
仲良く並んで星座として輝いています。
神話の中ではカシオペヤさん自身とてもきれいな方だったそうです。
何より娘のアンドロメダの美しさが自慢で、ある時海の妖精ネイデス達よりも
美しいと口を滑らせてしまったことから神の怒りを買い、娘のアンドロメダを
生け贄に捧げることになってしまうという困ったお母さんです。
たいへん目立つ星の並びなのでとても古くから星座としてとりあげられていた
ようです。
日本でも「山がた星」とか「いかり星」という呼び名で親しまれていたようです。
(続く)