今日は少し雲が多かったのですが、気持ちのよい秋の一日でした。
庭のコスモスは盛りが過ぎた感はありますが、まだまだきれいです。
さて秋の星座シリーズ、今日はカシオペヤ座の続きです。
カシオペヤ座はそれ自身が天の川の中にあって、とてもたくさんの星が集まって
いる付近でもあります。
銀河系の中心方向である夏の天の川ほど濃くはないのですが、双眼鏡や望遠鏡で
このあたりを眺めますと本当にたくさんの星や星のかたまりがあってそれだけ
でも充分に楽しむことができます。(もちろん天の川が肉眼で見えるレベルの
条件での話ですが・・・。)
銀河の中心から少し離れていることから活発な星生成領域がたくさんあって、
若い星の集団である散開星団がたくさんある領域でもあります。
ここではこの中からスタパの40cm望遠鏡で普段お見せしている天体を紹介して
おきます。
これはM52(メシエ天体カタログの52番)という散開星団です。
明るい星、暗い星がたくさんのなかなか見ごたえのある星団です。
こちらはNGC7789(ニュー ゼネラル カタログの7789番)という散開星団。
特に微光星がたくさん集まった星団で、小口径の望遠鏡で見ても星雲状にしか
見えず大口径向けの天体と言われています。
条件の良いときにお見せすると歓声の上がる天体の一つです。
こちらはNGC457という散開星団。
散開星団としては規模が小さいのですが、近傍にわりと明るい星があって、
想像力をたくましくしてみると・・・
宇宙人の「E.T.」が連想されることから「ET星団」と呼ばれています。
(絵がヘタ糞ですまぬ・・・m(_ _)m )
このほかに星団ではないのですが、面白い星でカシオペヤ座η(エータ)星
(固有名:アキルド)というのがあります。
100倍くらいの倍率で見ると明るい(3.5等の)η星のすぐ近くに暗い星(7.5等星)が
近接している実視連星です。
明るい方の星は、クリーム色から明るい金色としてみることができます。
3.5等星という地味な(都会では見えない)明るさの星なのですが、30光年離れた
ところにある太陽とそっくり(=ほぼ同じ明るさ)な恒星だそうです。
つまり私たちの太陽も30光年離れたところから振り返ると、ちょうどこの星の
ように見えるということです。
また珍しいのは暗い方の星で、人によりかなり見え方が異なります。
紫と言われることが多いようなのですが、スタパで見る限り赤銅色とか小梅ちゃん
(赤紫)の色と言われることもあります。(上の写真は色が飛んでいます。)
二重星の星の色というのは同じモノを見ても人により表現が全く異なることも
あるので、ぜひご自分の目で確かめて頂けたらと思います。