昨日「ピキッ!」といった腰ですが、その後慌ててかかりつけの整体師さんのところに駆け込んだおかげで、今日は午後から普通の生活ができるレベルまで回復しました。
さて今日は午後からゆっくりと天候が回復し始めました。
そして夜には満天の星。
満月期が過ぎたので(月出の23時位までは)久々に満天の星となりました。
さて今年の火星は5月31日に最接近になるのですが、実際には31日までジワジワ近づいて、その後ジワジワ遠ざかって行くので、前後1から2週間はほとんど大きさの変化が分からないほど大きく見えると言って良いです。
本当に火星の好きな人はこの時期は晴れていれば寝る間も惜しんで観測を続けるわけです。
前にも書いたのですが火星の自転周期は地球より約40分長いので、毎日同じ時刻に観測を始めると、昨日より40分ぶんの角度だけ火星面の新しい部分が見えるようになります。
その後は昨日まで見えていた部分をズーッと見ることになるので、火星全面を観測しようと思うと1ヶ月以上観測を続けなければいけない事になるのですが、油断すると最接近を過ぎてドンドン遠ざかってしまうので、最接近より1~2週間前から本気の観測を始めなければいけないのです。
とはいえ、火星全面を詳しく観測しようなんて人は、今の時代ほとんどいないでしょうし、火星の模様は見えづらいことでも有名です。
特に火星の場合、模様の良く見える(経度の)部分と薄い模様しかない部分があるので、最接近の頃の観察しやすい時刻にこの薄い部分がこちらに向いていると、上記の(毎日少しずつしか新しい部分が見えないという)理由から1週間ぐらいはその薄い部分ばかり見ることになって「火星の模様は見えない!」という伝説が生まれるのです。
でもって今回の接近はどうかと言いますと、(ステラナビゲーター10で調べたところ)下のように火星面上で最もハッキリした模様である「大シルチス」が22時頃にちょうど南中していて絶好の条件になります。
今回の接近は大接近ではありませんが、小さな望遠鏡でも大シルチスくらいは充分に見えるくらいの条件になります。
火星面上にうっすら三角のとんがり帽子のような模様を見つけることができると思います。
今夜22時頃に撮影した火星が下です。
上のシミュレーション図とは南北(上下)が逆ですが、左端に見えている細い逆三角の暗い模様が大シルチスです。
今年の火星はとても明るいので都会でも全く問題なく見えますし、南中してもあまり高く昇らないのでマンションなどのベランダでも長時間観測することが可能です。
望遠鏡をお持ちでしたら、ぜひこの機会に火星を観察してみて下さい。。