今日は久々といった感じで少し日射しが見られました。。
梅雨明けはまだなのかなぁ・・・
さて今日も「星景写真入門」が続きます。
5.星空撮影の実際
5-2. 撮影開始までの準備(の続き)
7) プレビューする
露光(&長秒露光補正)が終わったら、プレビューボタンを押して撮れた画像をビューファインダーで確認します。
構図が狙いどおりか、露光量が適正かどうか、空の色が不自然で無いか?
拡大してピントが合っているか、ぶれていないか、星の日周運動による動きやノイズが許せる範囲か?
などを確認します。
撮影現場でこれらを冷静にチェックするのは結構難しく、慣れがいるかも知れないのですが、できるだけ客観的に確認するようにしましょう。
また、一般にビューファインダーに表示されるプレビュー画面はPCに取り込んでから再生したときよりもかなり鮮やかに表示されることが多いです。
プレビューをみて「凄ッく良く写ったぁ~!!」とニンマリしても、あとでPCで見るとガッカリなんてことがかなりあります。
露光量が適正かどうかを判断する手法としてプレビュー画面でヒストグラムを表示させる機能を持つデジカメが多いです。
ヒストグラムというのは画面内にどの明るさのものがどのくらいあるかを示すグラフで、横軸が明るさ、縦軸がその明るさに対する画素数(またはその比率)を示します。
ヒストグラムの山が左に寄っていると全体に暗い(黒の部分が多い)イメージで、右に寄っていると明るい(白っぽい)イメージとなります。
天体写真の場合、一般には中央と左側の中間くらいに山のピークがあるような画像が適正露光といわれています。
下の画像はやや暗めです。
これをプレビューしてみると
山がかなり左側に貼り付いた感じがするので、露出アンダーと判断できます。
上より多めに露光した画像が下です。
こちらのプレビュー画面を見ると
一つの山のピークがほぼ左から4分の1のところにあります。
左に貼り付いた山がありますが、これは木立の暗い影の部分を示しているので、空だけを写すとか、月夜で風景も見えているとかでない限り無くならない部分です。
作風というか好みの部分もあるので、どれが正解ということもないのですが、ひとつの判断方法として使えば良いと思います。
少し長くなりましたが、実際には慣れてしまえばプレビューして瞬時にこららの確認ができます。
確認結果がOKであれば、他の構図で撮ることも考えます。(例えば縦構図にするとか、地上の比率を小さくするとか)
NGであれば露光条件を変えたり、NGな理由を無くする(または軽減する)方法を検討して取り直しをします。
デジタルですから結果を見ながら納得の行く画像が得られるまで、撮り直して見ましょう。
以上が星空の写真を撮影するまでの流れです。