星景写真入門 その14

今日も昼間は青空が広がり夜が楽しみな天気だったのですが・・・・

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さていよいよ今日は「星景写真入門」の最終回です。

6.星空撮影の処理

6-1. 画像処理ソフトについて

初めて星空の元で撮った写真はどんな出来だったでしょうか?

思いのほか良く撮れてホクホクしたかたもあれば、うまく撮れなくて残念!、という方もあるでしょう。

写った画像をPCで見ていると、もう少しの方はもちろん、良く撮れたかたでも「もう少しスッキリ写ってくれたら」とか「少し赤く写りすぎた・・」などだんだん不満が出てきたりします。

本シリーズの冒頭のところでも書いたのですが、実は天体写真の場合はカメラがはき出したデータをそのまま使うことはわりと少なく、何らかの画像処理を施すことが多いです。

画像処理というと何だか難しそうですが「薄化粧」程度の処理なら慣れればものの1分もあればできるようになります。

画像処理のソフトはいざ使おうと思うとたくさんありすぎてどれを使って良いか分からないかも知れません。

使い慣れたものがあればそれを使えば良いですし、使ったことが無ければデジカメを買ったときに付属してきた画像処理ソフト(ある一定以上のレベルのデジカメには付属のCD-ROMに入っていることが多いです)を使えば良いです。

私が普段簡単な画像処理や画像管理に使っているソフトは「XnView」というフリーウエア(無料)のソフトです。

「XnView」は500種類以上の画像ファイルを表示できる画像ビューワーで、フォルダの画像をサムネイルとプレビューペインで表示することができます。

画像のリサイズ、トリミング、明るさ等の調整や画像形式の変換などを行うことができますので、私が普段ブログに上げている写真のほとんどはこのソフトで処理しています。

OSはWindows 8.1ベースですがWindows 7/10でも同様に問題無く使えます。

とても軽くてサクッと立ち上がり、サクサク動いてくれるのと、変な宣伝や「有料版にアップグレードしろ」などとうるさいことを言わないわりに高機能なので気に入って使っています。

特にこれといったソフトがない場合にはお奨めのソフトです。

文字入れや作図(矢印を入れるなど)、画像の合成・組合わせなどは得意ではないのでそういった処理は別のソフトが必要になる場合があります。

ダウンロードの仕方や使い方はネットで検索するとたくさん出てきますが、こちらを参考にされると良いでしょう。
http://www.kananet.com/freesoft-xnview.html

6-2. 簡単な画像処理

ここでは「XnView」を例に実際に簡単な画像処理をして見ます。

下は昨日ご覧に入れた星空の写真です。

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「XnView」で開き、「明るさ・コントラスト・ガンマ調整」のアイコンをクリックします。

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「画像修正」ウインドウで「明るさ」と「コントラスト」のスライダーを少しずつ上げてみて下さい。(ここでは明るさ:26、コントラスト:50に設定しています。)

160724syori2

でできあがった画像がこちら

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いかがでしょう?

好みの問題はあるかも知れませんが、たったこれだけの操作で劇的に見栄えが良くなっているのがわかると思います。

赤味や青味もこのウインドウで調整ができるので必要に応じて調節してみて下さい。

画像処理の世界は、これまたとても奥が深くて、どこまで行っても正解にたどり着けないような気がしますので、本シリーズでの解説はここまでとします。

さてさて、予想外に長いシリーズになってしまいましたが「星空写真入門」は以上です。

スタパオーナー について

たくさんのかたに星空の美しさ、楽しさを知って頂きたくて、天体観測のできるペンションを開業しました。
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