今日もまた曇り空の一日でした。
これだけ晴天率の低い9月も珍しいです。
さて気を取り直して今日も「双眼鏡シリーズ」です。
9.双眼鏡で楽しむ星巡り
9-18. ペルセウス座周辺
ABK057 ペルセウス座 散開星団 Mel.20 分類:散開星団(Mel.20)
ペルセウス座というと以前紹介した二重星団や、夏のペルセウス座流星群が有名ですが、このペルセウス座α星(アルゲニブ)周辺も双眼鏡だとかなり見ごたえのある星群が
あります。
アルゲニブはカシオペアから二重星団の方向の延長上にあります。
双眼鏡を振って行くと二重星団周辺の繊細で豪華な星の群れとはまた違った明るめの星がバラバラとばらまかれた感じの星群があって、見え方の違いを楽しむことができます。
本シリーズの教科書的な本「Binocular Highlights」ではこの星群の中にガチョウの星列があると書いてあるようなのですが、なかなかうまく見付けることができません。
私には一筆書きのようにウネウネとしたヘビか「So」と書いてあるように見えるのですがいかがでしょう。
まあ、あまりこじつけで何かの形にたとえた星列を作らなくても充分に見ごたえのある星群だと思います。
実はペルセウス座のこの付近はメロッテカタログに登録された、Mel.20というナンバーが付いた散開星団なのだそうです。
散開星団としてはかなり地球に近い大型のものと言えますが、それなら星群として当然と言えば当然ですね。
ABK058 ペルセウス座 16番星周辺 メデューサの髪星群 分類:星群
アンドロメダ座γ(アルマク)からペルセウス座β(アルゴル)のほうに双眼鏡を振ると途中にわりときれいに円形に星が並んでいる部分が見つかります。
この辺からさんかく座に向けては微光星がザワザワ広がっていて、星座絵でペルセウスが持つゴルゴンメデューサの首から広がるヘビでできた髪の毛のようにも見ることができます。
この星群を「メデューサの髪星群」と呼びます。
双眼鏡で楽しむ星巡りを楽しみに拝見させていただいております。
ペルセウス座αから流れるS字状の星列ですが、私は八岐大蛇(ヤマタノオロチ)と見ています。
α星が頭なのか尻尾なのかは見る人次第ですが、大蛇がクネクネのたっているように見えませんか?
それから、今月号(10月)の星ナビでブラック星博士がアステリズムを紹介されてました。いろんな星列を教えていただけると、観望に広がりや面白さが増すように思います。頑張ってください。
六甲山さま
いつもありがとうございます。
確かにMel.20はαあたりをウネウネとヘビがのたうつように見える星列ですね。
ただヘビがのたうつような星列というのは他にもいくつかあって、それぞれにヘビの称号を
与えてしまうと、そこら中がヘビになってしまうという危険性があります。
世の中ヘビが好きでない方も多いので、個人的には様々な発想につなげてもらえると良いと考え
別の表現を使うように心がけています。
そういえば「星ナビ」ではブラックさんがタイムリーにアステリズムを紹介してくれて
いましたね。(嬉しい限りです!!)
もっとたくさんの方がいろいろなアステリズムを発信してくれると嬉しいですね。