今日もまたスッキリしない天候の一日でした。
それでもスター☆パーティのコスモスは満開となりました。
晴れる日を楽しみに「双眼鏡シリーズ」を続けます。
9.双眼鏡で楽しむ星巡り
9-19. うお座周辺
ABK059 うお座 うお座のリボン星列 分類:星列
うお座はお誕生日の星座なのでご存じの方も多いと思います。
星座の形としては二匹の魚のそれぞれの尻尾にリボン(ヒモ?)が繋がった姿が描かれています。
神話では神様の親子が魔物に襲われ、川に飛び込んで魚に変身しして逃げるときにはぐれてはいけないのでお互いをリボンでつないだと言うことになっています。
それにしても魚の尻尾にこんなリボンが着いていたら、さぞ泳ぎにくくて、却って魔物に捕まりやすくはないかと心配になってしまいます。
水の中とはいえリボンが派手に揺らめいた絵になっていて、星の並びからすると昔の人はずいぶん想像力が豊だったのかと感心していました。
でも、双眼鏡でこのあたりを見ると、派手に揺らめいたリボンがあながち脚色ではないのかも知れないと思うようになりました。
リボンの星周辺にはたくさんの微光星があって、どんなふうにつなぐかは見る人や空の条件によって変わるかも知れませんが、確かにユラユラ曲がりくねったリボンが見えてきます。
実はこの星座(=うお座)を考案した古(いにしえ)の人々には、この曲がりくねったリボンが見えていたのかも知れないと思えて来ます。
条件の良い時にぜひ「うお座のリボン星列」を楽しんでみて下さい。
ABK060 うお座 30番星周辺 くじらの尻尾星列 分類:星列
うお座のすぐ下(南)側にはくじら座があります。
星座絵ではクジラと言うよりもセイウチなど海獣のような絵が描かれています。
くじら座の尻尾の先端にある星(ι:イオタ星)のさらに上に双眼鏡の視野を向けるとなんと、丸で囲んだあたりになんとくじらの尻尾のような星列が眼に入ってきます。
場所がうお座になりますし、左右対称でないとか、微光星が多いとかで少し苦しいのですが、うお座の中で一番南寄りにある30番星あたりから尾びれが広がっているように見えます。
星座を考案した人々が見えていたとは考えにくいのですが、奇妙な一致があるように思えてなりません。
「うお座30番星周辺 くじらの尻尾星列」と呼びます。