準スーパームーン

今日は昼間は良い天気。

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でもゆっくり下り坂で、夜には雨になってしまいました。

天候がずーっと悪いのがデフォルトだった夏より、良くなったり悪くなったり変化があるだけ良いと考えることにしたいと思います。

さて昨晩は満月一歩手前の明るい月が煌々と輝く月夜でした。(厳密には今日の13時23分が満月でした。)

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次の満月(11/14)は満月としては今年一番大きな満月となります。

月が地球を回る軌道がほんの少し楕円で、一番近いとき(近地点)と遠いとき(遠地点)では14%ほど距離が変わります。

当然、見かけの大きさもこれに比例して変化するのですが、月齢(月の満ち欠け)とは相関関係がなく、例えば満月だけに着目して見ると、遠地点で満月を迎えた翌月の満月は少し近地点に近づき、6回目の満月でほぼ近地点の満月を迎えます。

つまり、だいたい12ヶ月(=1年)に一度近地点での満月が見られることになります。

一年で一番近地点に近いところで満月になる(=一年で一番大きく見える満月を)最近では「スーパームーン」と呼んで、やたらとマスコミが騒ぐようになっています。

半年かけて遠地点から近地点での満月に変化して行くので、スーパームーンの前後の満月でどれほど大きさが違うかと言えば、2~3%くらいしか違いがないわけで、ほとんど誤差のうちというレベルでしかありません。

誤差のレベルで大騒ぎをするのは「いかがなものか・・・・?」と心ある天文ファンは多いのですが、最近ではキャッチーなコピーを掲げて少しでもたくさんの素人さんに空を見上げて頂くきっかけを作ったほうが良いという風潮が強くなっています。

特にマスコミ関係に近い人達にそういった仕掛けをして、騒ぎを大きくするのを好んでいる方が多いようです。

騒ぎが大きくなればなるほどスタパはゲストが増えるのでありがたいことなのですが、スタパに来られた以上は本当のことを正しくお伝えしなければならず、心苦しい思いをゲストも私もすることになるのです。

ところでスーパームーンの前後のほとんどスーパームーンの満月は「準」スーパームーンとよんではどうでしょうかねぇ・・・・ オイ、コラァッ!

スタパオーナー について

たくさんのかたに星空の美しさ、楽しさを知って頂きたくて、天体観測のできるペンションを開業しました。
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