昨晩は雨でしたが、一夜明けて良い天気。
しばらく続いた好天で八ヶ岳の冠雪はすっかり解けていたのですが、また真っ白になりました。
黄金色に輝くカラマツの黄葉とのコントラストが美しいです。
夕方には下弦過ぎの月とカラマツのコラボもきれいでした。
今夜も良く晴れて月の写真が撮れました。
さて今日のお題ポータブル赤道儀を作ですが、「作る」というにはおこがましくて、手持ちの部品を寄せ集めて簡易的な赤道儀を組み上げるというのが正しい内容といえます。
今回用意したのはこちら。
左の黒い塊は、ビクセンのGP赤道儀の中国コピーモデルの赤緯体です。
このモデルの場合、赤道儀として日周運動に合わせて回転させる赤経体部分とそれに直行する形で赤緯方向の回転をする赤緯体が分解できるようになっています。
(ビクセンのSP赤道儀やGP赤道儀も似たような構造です。)
もちろん赤経体部分は三脚も含めてそのまま赤道儀として使えるので、赤緯体部分を取り除いて写真用赤道儀として使うことができます。
このほうが赤道儀全体を使うより、小型・軽量化ができるので、写真用と割り切るならお手軽に使用することができます。
世の中には古い赤道儀をバラしてこういう使い方をしている方はかなりいるようです。
でもそうすると最初の写真のような赤緯体が余ってしまいます。
ネットオークションでは赤緯体だけが安く売りに出ているのをよく見かけます。
これをうまく使えば安上がりに写真用赤道儀ができるのではないかと考えたわけです。
ビクセンの赤道儀では赤緯体も赤経体と同じ端数のウォーム・ホイルギア(減速比144)を使用しているので同じモーターで軸を回転させて日周運動を追尾させることができます。
減速比144の赤道儀のモータードライブなら他のメーカーの製品を組合わせることが可能です。
そんなわけで先日古スコ用モードラとして使用したスカイウォッチャーの「EQ3」の1軸モードラを取り付けて見ることにしたわけです。
まずは回転部(赤緯体)をカメラ三脚に取り付けるためのプレートを作ります。
ここでは手元にあった10mm厚のアルミ板を使いましたが6~8mmくらいでも大丈夫だと思います。
赤緯体取付用のM6ネジは1/4Wネジでも構いません。(手元に1/4Wの六角穴付ネジが無かったので・・・)
モータ取付用の金具はホームセンターで入手可能なラックなどを作るアングル接続用の部品です。(1個だけ穴を開けます。)
モーターを組み付け、カメラ三脚に載せた状態です。
さらにいつも月の撮影をする望遠鏡(遊星号)を載せてみました。(今日の月の写真はこの状態で撮影しています。)
手前はいつもこの望遠鏡を載せているSP赤道儀ベースの写真用赤道儀です。
極軸望遠鏡が無いのでもう一工夫必要ですがあ、小望遠鏡を載せて眼視で楽しむレベルなら、このままでも充分使えます。
中古の赤緯体が安く入手できれば市販の写真用赤道儀を買うよりかなり安上がりに写真用赤道儀を作ることができます。