いろいろ事情がありおかみ実家での滞在が長引いています。
今日も良い天気で月を見ることができました。
この季節のわりには気流の良い日が続いています。
さてこの朔望月については口径50mm、焦点距離800mmの遊星号を使って撮影しています。
通常旅行用にはSHRAPSTAR50ED(50mm/330mm)+ボーグ片持ちフォーク赤道儀+ビクセンポラリエを持ち出すことが多いのですが、今回は年末の撮り始めから遊星号を使用しているので、ある程度しっかりした架台との組み合わせが望ましいです。
でもほ他の荷物との兼ね合いもあって、できるだけシステムを小型軽量に済ませたいと考えチョイスしたのがこの組み合わせ。
通常はビクセンSP赤道儀の赤経体と同純正三脚にケンコーNewKDS経緯台を組み合わせたシステムに対し、少し前に紹介した赤道儀の赤緯体にモータドライブを装着しカメラ三脚に載せて赤経体として使用するシステムを持ち出しました。
極軸合わせに課題が残っていますが、月の撮影程度の時間なら「だいたい北で36度」に向けるアバウトな設置でもそれほど困りませんし、経緯台とは比べものにならないほど使い勝手が良いです。(追尾で苦労せずに済みます。)
何より遊星号+NewKDS+赤経体という組み合わせは操作系として普段月を撮るのに一番多く使用しているシステムと同じで、ストレスなく使えます。
ポラリエを使用するより安定性は大幅に向上しますが重量や容積はだいぶ大きくなりますが、本格的な赤道儀を使うまでもないような場合には重宝する組み合わせです。
ご意見全く同感です。
眼視用途に気軽に使う場合に限って言えば、「だいたい北で36度」、これが全てです。何が何でもきっちり天の北極に合わせる必要なし、ですね。初心者の方など、この辺りをむずかしく考えすぎていることもあるかと思います。赤道儀を使うハードルが思いの外高いのもこのあたりに起因しているかもしれません。
ただし昨今の住宅事情によりベランダ観望が増えつつある中、経緯台のポータビリティーはなかなか侮れないものがあります。
私が一番赤道儀のありがたさを感じるのは、カセグレン系の光軸調整時ですが、オーナー様おっしゃるように小型鏡筒で気軽に観望する場合も、小型の赤道儀は大いに活躍します。高倍率で、アイピースを交換する際なども、経緯台だとあっという間に視野から消え去っていたなんて、よく経験します。
ただ、眼視用途には追尾の滑らかさという点で昔のシンクロナスモーターが良かったように思っております。今のものはやはり写真重視の感が否めませんが、これも時代の流れで、仕方ないのかもしれません。
小澤さま
いつもながら正鵠を射るコメントをありがとうございます。
シチュエーションや観察スタイル、好みなどにより使う(使いたい)機材は様々なのだとは思うのですが、もう少し気楽に使える小型赤道儀や、気楽に眼視用に使うスタイルの啓蒙があって良いのではないかと思っています。