キットレンズで星景写真 その2

今日も日中はさわやかな天気でした。

残念ながら夜は曇りました。

さてカメラを買ったときについてくるキットレンズでも,きれいな星景写真が撮れるかの続きです。

昨日はとりあえず「大丈夫、撮れるよ!」と言う結論でしたが、ある程度鑑賞に堪える画像にするためにはいくつか技が必要になります。

まずはカメラをそのまま三脚に載せて夏の大三角付近を撮影した写真です。

「アレがベガ、デネブ、アルタイル」といわれれば「ああなるほど・・・」となるかも知れませんが、この写真で星座の形を説明するのは少し難しいです。

デジカメの場合、フィルムのようににじみが出にくく星像がとても小さく写ってしまうので、星の明暗差が分かりにくい傾向が強いです。

これを軽減するのがソフトフォーカスフィルタです。

元々は女性を写すときに少しぼかして細部がクッキリ写りにくくするための物ですが、星を撮るときに使うと、明るい星ほど大きく滲んで写り、明るさの差が分かりやすくなる効果があります。

下がソフトフォーカスフィルタを用いた作例です。

パッと見た感じでいわれなくても、これが大三角の星であると分かる感じがすると思います。

左下の輝星(デネブ)の周りの四角で囲んだ部分の拡大を左上に示してありますが、フィルターを使用すると暗い星の数が少なくなっているのが分かります。

それでも全体で見るとフィルター有りのほうがインパクトの強い写真になっているのです。

好みの部分もあるのですが、星座を分かりやすくしたいときはフィルターを使用し、少しでも暗い星をたくさん写したいときはフィルター無しで撮影するなどの使い分けが必要になるのです。

スタパオーナー について

たくさんのかたに星空の美しさ、楽しさを知って頂きたくて、天体観測のできるペンションを開業しました。
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