今日はゆっくり下り坂の天候。
朝はまあまあの青空でしたが、夜には雨模様です。
さて「ゼロ星」シリーズ、今日から春の星空解説に入ります。
(この先まだ、春・夏と季節外れの星座解説が続きます。)
第5章 四季の星空解説
5-3. 春の星空解説
5-3-1. 大きな星座が多い春の星空
春の星空は冬に較べ空が霞むことが多く、全体的に星も少ないので寂しい感じがします。
星が少なく感じるのは天球上の天の川と地球の自転軸の傾きの関係で、日本付近などの中緯度では春になると天の川が地平線をぐるりと取り巻くような位置関係になるからです。
明るい星が少ないので、少ない星を無理矢理結んで星座を作るのでどうしても大きな星座になる傾向が強いような気がします。
星座を大きさ(天空上の広さ)順に並べると
1.うみへび (春)
2.おとめ (春)
3.おおぐま (春)
4.くじら (秋)
5.ヘルクレス(夏)
6.エリダヌス(冬)
7.ペガスス (秋)
8.りゅう (夏)
9.ケンタウルス(春)
10.みずがめ (秋)
と、トップ3は春が独占、トップ10の中に4つの星座があり各季節中最多です。
ただ大きいからといって見応えがあるかといえば話は別で、前述のようにただでさえ少ない星を無理矢理(そしてかなり暗い星も使って)つなげているので星座線でつなぐのが難しいものも多いです。
でもその中でもNo1のうみへび座とNo3のおおぐま座、そして圏外ですがNo12のしし座の3星座はわりと形が揃っています。
しかもこの三つの星座は早春の東天に揃って頭をもたげて昇ってきます。
この3匹の大きな獣が東の空に駆け上ってくる姿を見ると何だかとても元気をもらえるような気がします。