今日は終日良い天気。
わりと穏やかな天候で「どんど焼き」日和でした。
さて今日は久々に個人的にじっくり星空を楽しみました。
というよりも天文ドームや屋外に設置した赤道儀の極軸合わせの見直しや光軸修正などのメンテナンスが目的だったのですが・・・・
試しにシリウスを見たら、何と伴星が見えるのです。
全天で一番明るい恒星であるシリウスは白色矮星と呼ばれる小さな星をお伴に従えているのですが、シリウスが明るすぎてなかなか見ることができにくいのです。
スタパの40cm望遠鏡であれば性能的には十分可能なのですが、気流のとても安定した状態でないと見えないので、これまであまり真面目に見ようと試みていませんでした。
でも、ここのところスタパおかみが急に星の勉強し始めて、やたらとあれが見たい、これが見たいと言い始めていて、特にその中で「シリウスの伴星が見たい!」と強いリクエストをもらっていました。
そんなわけで昨年末から定番の観察会の後にシリウスを見て伴星が見えるかどうかチェックするようにしていたのですが、これまでなかなか安定した状態に巡りあうことができませんでした。
今日はどうかなぁ~と見てみたらかなり安定していて、しばらく見ているとついにシリウスの光芒に隣接するように小さな伴星を見つけることができたのでした。
おかみにも見てもらいミッションをコンプリートできたのですが、その後あれも見たい、これも見たいになり、かなり長いマニアックなプライベート観察会となりました。(メンテナンスが目的だったのですがね・・・・)
ちなみにシリウスの伴星はこの先2~3年の間、シリウスから最も離れて見える時期なので見頃の時期といわれていますので、旬の時期であるといえます。
オーナー様、こんばんは。
いやー、実に寒い日々の連続でこのところ望遠鏡をベランダに出すことが出来ません。心が萎えそうです。
しかしよくよく思い出してみると、昔の冬はこんなものだったかなあとも思います。私は今の東京都清瀬市、当時は北多摩郡清瀬村と言う、寒い事だけが有名で、それ故に日本の結核療養所のメッカとなった地で生まれ育ちました。真冬には零下10度以下になることも普通で、家の周りの土の部分には30センチほどの高さの霜柱が一面に立っており、本当に寒かったことを今でも覚えています。
最近ではこのような寒さを全く経験しないで過ごせたので、今シーズンの冬は久々に昔並みの冬が戻ってきた感があります。
さて、シリウスの伴星ですが、私は過去に15cmで確認した経験があります。え、うそだろと言われたこともありましたが、角距離や、シンチレーション、望遠鏡の性能、順応、また観察者の眼の状態など、このくらいの口径ではいろいろなハードルがありますが、それらが揃えば確認は可能です。
見え方ですが、高倍率で観察し続けると気流の安定した瞬間にディフラクションリングの一部に欠けのような部分が確認できるという感じです。ちなみに望遠鏡はロシアインテス製15cmマクストフニュートンです。これは私が今まで所有した25cm以下の鏡筒では高倍率性能が傑出していました。その後、25cmニュートンや、28cmシュミットカセグレン(いずれも所有してきた年式のものでは非常の良い超当たり鏡筒でした)で何度チャレンジしても確認できませんでした。
もしかしたらこれは、日本上空のジェット気流の影響では15cmの方が25cm超級よりも実効分解能が出やすいということ、或いは私の目の衰えという事が原因もしれません。
いずれにしろ、15cm位の高倍率性能の高い鏡筒をお持ちの方はチャレンジしてみてはいかがでしょうか。ちなみに気流の関係上、私の感覚では3月が好条件かと思います。
小澤さま
いつもありがとうございます。
今年は本当に昔のように寒いですね。
私もめげることが多く、個人的星見はあまりしていません。
さてシリウスの伴星について、いつもながら深い蘊蓄をありがとうございます。
確かに出来の良い15cmの口径は日本で使うのにたいへんバランスの良い口径という気がしています。
ご指摘のように口径が大きくなっても高倍率性能が比例して高くなるわけではないですね。
私もシュミカセで惑星を見るのに40cmよりも28cmのほうが圧倒的に有利というのは何度も経験しています。
そうは言っても15cmくらいから見えると言われているシリウスの伴星ですので40cmで見えないわけはないはずだと思うところもあり、以前からことあるごとに見ていたのです。
ここへ来ておかみからの強いプレッシャーもあり、これまで以上にシリウスに望遠鏡を向ける機会が多くなり、ようやく見ることができたわけです。
気流の状態による影響が大きいので、根気よくトライし続けることが重要なのかも知れませんね。
スタパオーナー様
初めてコメントします。
シリウス伴星が観えた記事を読みました。私も昨年(2017年)からシリウス伴星を観察して、写真撮影しています。機材は20cmドブソニアン望遠鏡です。倍率120倍と200倍で観察できました。
昨年、口径何センチからシリウス伴星が観えるか実験しました。ドブソニアン望遠鏡の口径を絞って実験しますと、最小口径10cm(屈折口径は約9cm)でシリウス伴星が観えることが判りました。
今季は昨年12月から観て撮影しています。コリメート撮影で十分に撮影できます。一眼デジカメで連写撮影して、良いコマをコンポジットして写真にしています。
シリウスはシーイング状態により暴れまくります。伴星がチラチラ観えるタイミングで連写しますと、うまく撮影できます。
観察記録として、所有の40cm望遠鏡でシリウス伴星の撮影をしてみたらどうでしょうか。星空の楽しみが増えると思います。
私もブログ「星空の友」をヤプログに載せています。シリウス伴星を含め星空の写真を中心に載せていますので、一度見て頂けたら幸いです。
今後も時々、八ヶ岳日記を拝読させて頂きます。よろしくお願いします。
KN A さま
シリウスの伴星に関する詳しいコメントありがとうございます。
惑星の模様などもそうなのですが、一度大きな望遠鏡を使って見えるようになると、見方のコツのようなものがわかって、小さな望遠鏡で見ても見えるようになることがよくあります。
また昼間に青空の中に金星を見つけるときなども、はじめに見つけるときには苦労するのですが、一度見えてしまうとその後は難なく見えるようになったりしますね。
二重星をコリメートで撮るという発想はあまりなかったのですが、今度試してみようと思います。