今日は雲が多いわりに少し蒸し暑い一日でした。
梅雨の中休みといった感じです。
スタパの玄関脇ではマツバギクが満開になりました。
さて貸出望遠鏡シリーズを続けます。
☆貸出用望遠鏡No8:ウイリアムオプティクス ゼニスター66SD(D=66,f=388アポクロマート)
この機種は販売代理店であるスタークラウドさんから長期借用中の機材です。
写真ではケンコーのスカイメモと組合わせています。
とてもコンパクトで使いやすい機種ですが現在は絶版で70mmや72mmに切り替わっています。
ウイリアム製品全般に言えることですが鏡筒や接眼部などの作りがとてもしっかりしていて、日本製とひと味違う高級感があります。
F5.9と比較的短焦点ですが先日紹介した短焦点アクロマートの口径70mmより圧倒的に良く見えます。
短焦点アクロマートだと50倍以上の倍率は見え味が悪くなるのであまり使いたくないのですが、この機種だと積極的に高倍率も使ってみたくなります。
正立プリズムと組合わせるとへたなフィールドスコープよりもはるかに抜けの良いクリアな視界となり野鳥観察でも楽しめます。
レデューサーフラットナーと組合わせれば星雲星団の写真も狙えます。
気楽に持ち歩けて、いろいろな用途に使える楽しい望遠鏡だと思います。
☆貸出用望遠鏡No9:タカハシFC65(D=65,f=500アポクロマート)
往年の名器、タカハシのフローライトアポ65mmのスカイキャンサー仕様です。
知り合いのペンションで、ボロボロになって捨てられようとしていた所を譲り受けて、メーカーでメンテナンスしてもらったものです。( 詳しくはこちら)
スカイキャンサーのモータードライブが入手困難なためビクセンのスペースギア赤道儀に載せています。
メーカーメンテでも残念ながらレンズの曇りが完全には取れなかったのですが、それでも上のウイリアムの66mmよりも良く見えます。
F値が7.7と大きいこともありますが、フローライトの力でしょうか、明らかに像が締まって見えますし、月の写真を撮り較べるとなぜか解像度が違います。
古い望遠鏡なので、メカ的な部分はウイリアムのほうが優れていますし、コンパクトで取り扱いがよういなので一長一短です。
外に持ち出すときにどちらを使うかいつも悩んでしまうほどです。
高倍率まで使いたいときはタカハシ、低倍率メインのときはウイリアムといった感じでしょうか。