今日は曇りのち時々雨で星が見えない夜となりました。
昨日の月の写真ですが実はいつもと少し違う撮り方をしています。
普段は下の写真のように、FC65(D=65mm,f=500mm)+E-M10直焦としています。
m4/3センサーで焦点距離500mmですから、月は画角の中ではわりと小さくしか映りません。
上は撮って出しノートリミング、リサイズのみの画像で、普段はこれの月の部分だけを切り出してリサイズし簡単な画像処理をかけるという手法でブログにアップしています。
月や惑星の写真の場合、画素足らずで荒れない範囲で小さく写して大きく延ばすというのが基本です。
口径が同じで焦点距離が長くなれば(=拡大率が高くなれば)、像が暗くなりその分シャッタースピードが遅くなり(または必要なISO感度が高くなり)、空気の揺らぎの影響を受けやすくなるからです。
シャッターショックや風によるブレの影響も受けやすくなります。
とはいえ上の写真くらいだと大きく延ばしたいというときに少し画素不足になります。
もう少し大きく写したいというわけで、これまでいろいろな拡大系レンズを試してきました。(焦点距離の長い望遠鏡を使用すれば良いのですが、それだと装備も大きくなり機動性が落ちるので拡大系レンズを試していました。)
カメラ用のテレコンバージョンレンズ、バロー系レンズなどを試したのですが焦点距離を2倍延ばすタイプだと、いずれも大きくなるだけで細かいところが映るわけではなく、むしろ解像度が落ちる傾向が強かったです。
今回導入したのはボーグの1.4倍テレコンバーター(7214)です。
対物レンズの焦点距離に応じて長さを変えるようになっているので、良像が得られやすいようです。
ボーグの製品ですので57mmアダプターと組合わせて使用します。
月を撮ると一回り大きく写すことができます。
実測で670mmくらいになっています。
画像の劣化がほとんど無く大きく写っているので大伸ばしにも対応出来ます。
気をよくしてA4サイズにプリントしてみました。
なかなかの迫力で満足、まんぞく。