やっぱりミニスコが好き

今日も良い天気・・・だったのですが夜には曇ってしまいました。

さて昨晩のスキー場でのイベント、星空解説の後に望遠鏡でもたくさんの方に天体をご覧頂きました。

リフト山頂駅まで担ぎ上げた望遠鏡がこの2台。

黄色い方が
・ファミスコ60S改(樹脂製の純正鏡筒から金属鏡筒に移植したもの)
・ポラリエ(ビクセン製写真用赤道儀)+ボーグ片持ち赤道儀
・NPL30mm(ビクセン)と組合わせ13倍

白い方が
・D50mm,f300mmアクロマート鏡筒(メーカー不詳)
・ナノトラッカー+自由雲台+簡易微動雲台(ビクセン製)
・PL20mmにて15倍

いずれもカメラ三脚を用い可搬性を重視しています。

口径的には物足りない面もありますが、たくさんのゲストに効率よく見て頂くため、台数は2台欲しいし、赤道儀による自動追尾にしないと低倍率でも予想外に早く天体が動いて行くので忙しいです。

1人で担いでリフトに乗る前提であるためこんな構成になりました。

まあ標高1900mのきれいな星空ではこの程度の機器でも天体を選べばかなり楽しめます。

昨晩は口径50mmの方でプレアデス星団(すばる)を、ファミスコ60S改でアンドロメダ銀河をご覧頂きました。

肉眼とは全く違う見え方でそれなりに喜んで頂けたと思います。

望遠鏡を使うときに、つい高倍率にして月や惑星を見たくなるのですが、大きな星雲星団を見るのならできるだけ低倍率の方が楽しいことが多いですし、空のきれいなところなら小口径でも予想外に良く見えます。

価格の安いアクロマート式の望遠鏡で高倍率にすると星の周りに青ハロというにじみがでて見え味が悪くなるのですが、低倍率専用(口径mm数の1/2倍程度)と割り切るのなら、像の劣化はそれほど気になりませんし、青い星の多いプレアデス星団を見るとより青味が強調されて印象が強くなります。

低倍率も高倍率も天体写真もと欲張るともの凄く高価な望遠鏡が必要になるのですが、低倍率専用と決めてしまうと、写真用赤道儀と組合わせた楽しいミニスコープの世界が広がります。

スタパオーナー について

たくさんのかたに星空の美しさ、楽しさを知って頂きたくて、天体観測のできるペンションを開業しました。
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やっぱりミニスコが好き への4件のフィードバック

  1. 小澤利晴 のコメント:

    オーナーさま、明けましておめでとうございます。

    昨年中は多くの有益な情報、また非常に役立つ工夫など発信していただき、ありがとうございました。本年もどうぞよろしくお願いいたします。

    おっしゃる通りこのような軽量のリッチフイールドスコープは特に今の季節は必須ですね。
    双眼鏡も良いのですが、やはり対物レンズの極端な焦点距離の短さや、プリズムの影響などもあってか、望遠鏡の視野のようなシャープさが求められません。また手ブレなどもあり、視野が安定しないので本当の星の輝きを楽しむ場合はやはり望遠鏡が良いのかなと思います。
    プレアデスや、オリオン座の小三つ星など、私はファインダーの視野がすごく好みです。9×50mmくらいのファインダーで、冬の星野を流すのがいいですね。
    15倍くらいの小型のアクロマートのリッチフイールドスコープならなおさら良いと思います。

    このようなもの、最近は販売されていませんね。短いものはみんなアポクロマートになっています。これは眼視の低倍率という使用目的に関して言えばあまりにも高価で、オーバースペックですが、写真目的も兼ねるような設計にしないと売れないという事実があるので、メーカーとしては仕方がないのかもしれませんね。

  2. 小澤利晴 のコメント:

    今日は晴れていて透明度、シンチレーション共に良好だったので、ラプトル60で星野観望しています。ミニスコが無いのでやや焦点距離が長いので手持ちの中国製プローゼル40mmで、17、5倍です。いやー綺麗です。ヒヤデス、プレアデス付近を散歩していますが、ダイヤモンドを散りばめたようです。感動します。

    余談ですが、ついでに鏡筒バンドをつけて強固な架台、ユーハンT型経緯台に載せて高倍率でアルデバランを見てみました。アイピースはTOE3.3mm212倍です。口径(mm)×3、5倍で明らかに超過剰倍率ですが、それでも中心のエアリーディスクが全く崩れません。今日はこの季節とは思えないほど条件が良いですが、それにしても素晴らしい性能です。

  3. スタパオーナー のコメント:

    小澤さま
    明けましておめでとうございます。
    こちらこそ本年もよろしくお願いします。

    短焦点のアクロマートでも倍率さえ欲張らなければ充分楽しめること、低倍率でも楽しめる対象がたくさんあることをたくさんの人に知って頂きたいですね。
    そういった啓蒙を怠るからオールマイティーの超高価な製品ばかりがもて囃されるのだと思います。

    15~20倍くらいの倍率でじっくり星空を眺めると双眼鏡では気付かなかった微光星やアステリズムに出会うことが多く、とても新鮮な感じがします。
    低倍率の双眼鏡と、高倍率の望遠鏡の間を補完する楽しみ方だと思います。

  4. スタパオーナー のコメント:

    小澤さま
    前のコメントでも書いたのですが15~20倍くらいの倍率は低倍率の双眼鏡と、高倍率の望遠鏡の間を補完するあまり楽しみ方が知られていないジャンルだと思います。
    バックグランドが充分暗く締まり微光星が良く見えて、たくさんの星を視野内にとらえることができて楽しいですね。
    架台をバージョンアップして212倍が有効倍率として使えると、17.5倍スタートで後は何もいらないといった感じですね。

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