今日は大晦日。
朝から良い天気です。
午前中はとても暖かかったのですが、夜は強い北風が吹いてとても寒くなりました。
今日はビクセン製の望遠鏡「ポルタA80Mf」で昼間の金星を見る方法を検討しました。
ご存じの方も多いと思いますがポルタA80Mfは本気な方の入門用望遠鏡としてかなり良くできた機種です。
直感的に使え、充分な性能でコストパフォーマンスに優れます。
ただし架台が経緯台式なので天体の追尾や自動導入といった高度なことはできませんので、見えていない天体の導入には不向きです。
ところでこの先数ヶ月は西の夕空に金星が見頃になっているのですが、日が暮れてから夕方に金星を観察しようとすると地上高度が低くて揺らぎが大きい上に眩しすぎて落ち着いて観察することができにくいです。
昼間のうちに高く昇って、青い空の中にあるうちに観察するのが金星観測の基本でもあるのです。
架台が赤道儀だと両軸に設けられた目盛環を使ってわりと簡単に昼間でも金星を見つけることができるのですが、経緯台ではそれが難しいです。
しかし最近スマホとアプリの進化によりリアルタイムに天体の地上高度と方位がとても簡単に分かるようになっています。
上はSkySafari(スカイサファリ)という無料のプラネタリウムアプリの画面ですが、表示されている金星(Venus)をタップし、さらにその横の「i」をタップすると下のような細かいデータが表示されます。
ここに位置情報も方位(Azimuth)、地上高度(Altitude)が赤経・赤緯とともに表示されるのです。
ポルタの鏡筒に以前紹介したデジタル傾斜計を取り付けて、アプリで表示される高度に向くように調整します。
スマホの星図を空にかざしながら金星があるであろうだいたいの方向に鏡筒の方位を合わせ、ファインダーを覗きながら鏡筒を水平方向に振ると、わりとあっさり金星がファインダーの視野内に見えてきます。
デジタル傾斜計を鏡筒に取り付けるための鉄製L字金具やそれを固定するためのゴムバンドなどが必要になります。(傾斜計の底部がマグネットになっているのでL字金具が鉄製だとハンズフリーになります。)
また傾斜計のアライメントは必要ですが、金星を見つけるのはとても簡単でした。
お試しあれ、、