今日は少し雲の多い一日でしたが、夜は何とか星が見える天候でした。
さて昨晩は2台のポルタ望遠鏡で星空散歩をする傍ら星景写真を撮っていたのですが、ひとつには条件の良いうちにオリオン座の写真を撮りたいと思っていたのです。
ご存じの方も多いかも知れませんが今シーズン、オリオン座の一等星ベテルギウスが通常よりもかなり暗くなっているのです。
ベテルギウスは寿命末期の星でもうじき超新星爆発を起こすかも知れないと言われているのですが、それ以前に不規則に明るさが変わる「不規則変光星」呼ばれる星です。
平均的にはプロキオン(0.4等星)と同じくらいの明るさで、アルデバラン(0.9等星)とリゲル(0.2等星)の間くらいで変光しているのですが、今年に限っては異常な暗さで、オリオンの左肩にあたる星ベラトリクス(1.6等星)にも負けるくらいの明るさになっています。
私はもう50年以上、毎年オリオン座を見ていますが、ここまでベテルギウスが暗いのは初めてのことです。
大幅な減光の原因として諸説あるのですが、このタイプの星が暗くなる場合、基本的には大きく膨らんで表面の温度が低くなっていると考えられます。
少し変化が大きいとすぐに「爆発か?」と騒ぐ人も沢山いるのですが、どちらかと言えば活動が鈍っているわけで当面はすぐに爆発が起こると期待しない方が良さそうです。
昨晩の星空散歩風景をパラパラ動画にしてみました。
それにしても15cmの短焦点経緯台(ポルタⅡ R150S)はお気楽な星空散歩にグッドチョイスといえます。
オーナー様、私も今年のベテルギウスの暗さを感じておりました。
それにしてもこんなに短期間でここまで明るさが変化するとは、驚きです。
冬の大三角形が、ほぼ無くなりつつあります。
私がこの趣味を始めてから半世紀が経ちました。この間に起こった天文現象の中で最大限に衝撃的なものを2つ挙げるとすれば、SL9と、獅子座流星群ですが、このベテルギウスの明るさの変化は、現象としてはそれに匹敵するくらいのものではないかと思います。
天文ショーとしては地味いうかあまり一般受けしないのでマスコミ報道の対象にはなりにくいと思いますが、今後の明るさの変化に目が離せません。
自分が生きているうちにベテルギウスの超新星爆発をこの目で観たいと思っていますが・・・宇宙時間は人間時間とあまりにもスパンが違いますので。まあ、宝くじに当たるようなものとして毎夜見ていきます。笑
新星空の友(旧星空の友)のものです。
久しぶりにコメントさせて頂きます。
いつもスタパオーナー様のブログ拝読しています。
私もオリオン座ベテルギウスの光度観察、興味深く実施しています。
光害の都市部で観察していますと、2/18現在、「冬の大三角」の「大三角」に観えません。
私の肉眼による継続観察では、2/16前に光度1.6等を底にして、2/16、2/18に光度1.5等と増光してきているように観察しました。(まだ確信はありませんが)
2/18はベテルギウスがγ星ベラトリックス(光度1.6等)より少し明るく観察しました。色違いはありますが、ベテルギウスの光芒の芯がベラトリックスの芯より明るいです。
詳細や「2年前の明るかった頃の冬の大三角とオリオン座」を私のブログ「新星空の友」に載せています。一度チェックして頂きますよう宜しくお願いします。
尚、スタパオーナー様にはドーム内にある大望遠鏡による天体写真掲載を楽しみにしています。折角の大望遠鏡を有効活用してタイムリーな天体写真を公開して頂きたく思っています。
今後も宜しくお願いします。
skystars2さま
コメントありがとうございます。
話題のベテルギウスですが、仰るとおり少しだけ明るさを持ち直してきたようです。
確かにベラトリクスと較べて少し明るい感じがしますね。
不規則変光星なのでいずれ明るくなる事を気長に待っていればと良いと思います。
2020/02/19
ベテルギウス光度が復活してるように見えますが如何!
Luckyさま
仰るとおり、少しだけ明るさを持ち直してきたようです。
昨晩は確かにベラトリクスと較べて少し明るい感じでした。