ポルタの教科書 (ポルタA80Mfはこう使え) その6

今日は雲の多い天候でしたが夜は良く晴れました。

今日もポルタシリーズ、調整編の続きです。

ポルタの教科書 第2章 ポルタの調整

2-3. ファインダーのピント調整

ポルタに付属するファインダーは口径30mm6倍の天体望遠鏡ですので、本体の望遠鏡と同じようにピントの調整が必要になります。

工場出荷状態でだいたいは調整されているのですが、個人差によるピントが必要な場合の多いのでと調整方法を知っておくと良いです。

明るい天体を導入する場合は多少ピントが狂っていてもそれほど困らないのですが、暗い星はピントが合っていないと良く見えず、見つけるのに苦労するからです。

ファインダーのピント調整は鏡筒にねじ込まれた対物レンズのセル(レンズが組み込まれた黒い筒の部分)を回転により前後させ行います。

セル固定用のリング(幅の狭い方の筒)を回転させて緩めるとセルも回転させることができるようになります。

実際に星や無限遠に近い対象を見ながらピント調整を行い、固定リングとセルをダブルナット式に締めて固定します。

ファインダーのピント調整、実は予想外にシビアで微光星を探すときにはかなり見え方が違ってきますので、ぜひ自分でできるようにしておきましょう。

2-4. 合焦筒(ドロチューブ)の調整

A80Mf接眼部の合焦筒を10cmくらい繰り出すと合焦筒がかなりぐらついていることがあります。

そのような状態だと合焦ハンドルの前後で視野内がグラグラ動き、焦点合わせごとに微動操作も必要になるので操作性が悪いです。

上で指し示した合焦筒固定ネジを締めればある程度軽減されますが、合焦ハンドルの動きが渋くなり快適とはいえません。

この鏡筒の場合、下で指し示した2点に小さなイモネジが組み込まれていて、このネジで合焦筒のガタつき調整ができるようになっています。

調整には細い六角レンチが必要ですが、軽く締める程度まで回すと合焦筒のガタつきが劇的に軽減されます。

合焦筒固定ネジを締めたり緩めたりしなくても快適にピント合わせができるようになります。(これまで何台かこの鏡筒を見ていますが、工場出荷状態では調整されていないようです。)

スタパオーナー について

たくさんのかたに星空の美しさ、楽しさを知って頂きたくて、天体観測のできるペンションを開業しました。
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ポルタの教科書 (ポルタA80Mfはこう使え) その6 への2件のフィードバック

  1. あっか のコメント:

    あっかと言います。「双眼鏡で楽しむ星空」も併せていつも楽しく拝見させていただいています。

    ファインダーにもピント調整があったのですね…!!全然気づかず、「わーファインダーの星、面白いくらいに歪んでるわー」とほくそ笑みながら、ポルタIIの望遠鏡を買って1年半経ちます!
    そういえば確かに、ファインダーの前の方にギザギザがありますね。今度晴れた日にピント合わせしてみます。いつも素敵な情報を発信していただき、ありがとうございます!

  2. スタパオーナー のコメント:

    あっかさま
    いつも拙ブログをご覧頂きありがとうございます。
    そーなんです、ファインダーにもピント調整があるのですが意外に気付きにくくて、調整していない方を多く見かけるのであえて書かせて頂いたのです。
    ご参考になり何よりです!

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