今日も雲の多い天候。
でも夜には(薄雲はありましたが)何とか星の見える天候になりました。
さて今日もポルタシリーズ、調整編が続きます。
ポルタの教科書 第2章 ポルタの調整
2-5. 高度・方位 摺動堅さの調整
ポルタ式架台の大きな特徴として、フリーストップ式の摺動方式を採用していることが上げられます。
フリーストップ式でない場合、大きく動かす時にはクランプと呼ばれる止めねじを緩め、位置決めしてまたクランプを締めてから微動操作という手順を踏まなければならないので操作が煩雑になります。
直感的に使うにはフリーストップ式のほうが良いのですが、摺動させる堅さが適切でないと(例えば緩すぎれば)思わぬところで鏡筒が動いてしまったり、逆に堅過ぎれば鏡筒が振り回しづらかったりします。
快適に使うにはこの摺動堅さを調整する必要があります。
ポルタ式経緯台をよく見て頂くと、高度・方位の両方向にイモネジが埋め込まれた穴があることに気付きます。
このイモネジが堅さを調整するネジです。
このネジの調整には架台の黒いゴムカバーの下にある六角レンチを使います。
堅さの調整はかなり微妙で、ちょうど良い堅さの範囲はかなり狭いです。
ほんの少し回しただけで使用感(=堅さ)がかなり変わるので、実際に鏡筒を回転させながら自分なりのちょうど良い堅さを見つけて下さい。
ゆるめが好きな人は スーと動き出し、ピタッと止まる といった感じ
私的には ヌルッと動き出し、スー、ピタッ という感じが好きです。
堅すぎると グッ、ググググー、グピッ という感じになって、最後のグピッでキックバックという戻りを感じてしまうような動きになります。
擬音で表現してもわけがわからないかも知れないのですが、自分で実際に調整してみるとだんだん判ってくるのではないかと思います。
使用感の快適性に深く関わるので、納得の行くまで調整の練習をして見て下さい。
一度調整してしまえば、あとはあまり触らなくても良いのですが、純正の鏡筒だけでなくいろいろな鏡筒を付け替えて使うようなマニアックな使い方をする場合は、頻繁に過多さ調整したくなることがあります。
ビクセンではポルタのオプションパーツとして写真のような工具レス用のクランプレバーも用意しています。
興味のある方は「ポルタ経緯台用クランプレバー」で探してみて下さい。(鏡筒の換装をしない方には不要と思いますのでご参考まで)