今日も良い天気ですが、相変わらず雲が多いです。
でも夜になって雲はだいぶ少なくなりました。
さてポルタシリーズ、今日も実践編を続けます。
ポルタの教科書 第3章 ポルタで天体観測
3-2. 天体導入のしかた
1) ファインダーを使えるようにする
前節で述べたように望遠鏡を宝の持ち腐れにしないためには、自分の望遠鏡で見ることのできる天体にはどんなものがあるのか知っておくことがとても重要です。
そして見たいと思う天体を望遠鏡の狭い視野の中に導入することができる技を身につけなければなりません。
そのための基本として、まずはファインダーを駆使して、ファインダーで見える明るさの天体を導入しますが・・・
・前章で紹介したファインダースコープの調整(光軸とピント)が確実にできる。
・意外に視野が狭い上に、逆さまに見え、しかも覗きにくい、このファインダーで見たい星を見つけられる。
という、とても基礎的な技の習得ができないと先へ進めないのですが、多くの初心者が躓いたり、苦手と感じてしまう作業なのです。(もちろんできるだけ低倍率でスタートするのが大前提です。)
修行と思えるかも知れないですが、これはもう(申し訳ないのですが)できるまで練習してもらうしかないのです。
望遠鏡で星を見る趣味を続ける限り、先々どこまででも必要になるスキルだからです。
(完全全自動の望遠鏡も出回り始めています。あなたが絶対それ以外使わないなら別ですが・・・)
ファインダーが使いこなせるようになれば、ファインダーで見える明るさの天体であれば星図と見比べながら、明るい星から辿って見たい天体を導入することができるようになります。
余談ですが、ビクセンの素晴らしいところはファインダー脚取付部のレールの部分に他社互換性があるので、サードパーティー製のファインダーを使えることが多いのです。
純正品で購入するより安価であるとか、別の機能があるといった製品もあり、その中には正立ファインダーといって、像が倒立せず上下左右が裸眼で見たのと同じように見えるファインダーもあります。
ファインダーの見え方が倒立像で、どうしてもなじめない方はそういったものを使用するのも良いでしょう。
また星雲星団は探すのには、純正の6×30のスペックでは少し非力です。
9×50などの口径の大きなファインダーに交換すると、より暗い天体を導入するのに威力を発揮します。
オーナー様、こんばんは。
おっしゃる通りビクセンの素晴らしさは、互換性ですね。
それを如実に表しているのが、アリガタアリミゾシステムです。
軽量のものはビクセン規格、中〜大型ではロスマンディ規格でもはや望遠鏡界の常識になっているように思います。海外の望遠鏡でもこの形式を採用していて今や世界基準ですね。
これはビクセンの史上最高の発明品であり、アマチュア望遠鏡のシステム化に最大限の貢献をしたと言っても過言ではないと思います。
オーナー様
目で見えないような天体の導入、解析を簡単に実現する。。。
現在私の環境で実現していますが、環境構築の手間などを考えるとまだ初心者向けとは言いづらい状態です。(むしろ超マニア向け)
昨今では廉価な経緯台でエンコーダ、スマホ連携などができるものも出てきましたので大分敷居は下がりましたね。
これに位置解析ができる電子ファインダーを組み合わせれば自由自在に正確な対象導入が可能になります。(PlateSolverという機能で数秒で位置解析して、架台と同期してくれます。)
これらが天体観測初心者の方でも容易に、そしてある程度廉価に使用できるような状態になったら環境構築方法などご紹介できればと思っています。
(本当はメーカーがこのような提案や商品化してほしいですけどね(笑))