コンデジで天体写真を撮ろうⅡ その14

一夜明けて午前五時過ぎになって14時間ぶりくらいに停電が復旧・・・

テレビを付けると大地震で日本が大変なことになっていて、週末ですが
お客様にはご利用を見合わせて頂くようお願いしました。

被災地の皆様に心からのお見舞いを申しますとともに、一日も早い復旧を
願うばかりです。

こんなときに不謹慎かもしれませんが、「コンデジで天体写真」シリーズの
続きです。

今日はS95を使った裏技を紹介します。

3/4の「その9」でS95にはローライトモードというのがあって、感度を
ISO12800まで上げて撮影することができるようになっていることを紹介しました。

ローライトモードは画素数が2.5Mピクセルに限定されますし、ISO12800で
撮影すると、かなり荒れた(ノイズのひどい)画質になるので、あくまでも
非常用の使い方が主体かと思っていました。
(三脚を使わない手持ち撮影で星座がわかるほどに写るのは感動でしたが・・・)

でも、今日の天体写真で常套手段として使われるコンポジット(何枚もの同じ
カットの画像を重ね合わせて合成する手法)を用いれば、ノイズを軽減する
ことが可能ですし、画素数を高くしてもなめらかな画像にすることができます。
(もちろんコンポジットは感度を高めることも大きな目的のひとつですが。)

S95のローライトモードは最長1秒の露光が可能でISO12800にすると、
通常撮影の最高感度(ISO3200)の4秒の露光時間に匹敵する露光量を得る
ことができます。

この設定で撮影したのがこちらです。

 

ISO12800、1秒露光の画像を15枚コンポジットしています。

一昨日のISO3200の画像よりも最微星が上がり、星雲の広がりも大きくなって
いるのがおわかりでしょうか?

一昔前なら6cmの経緯台で撮影したなんて信じてもらえないような画像なの
ではないかと思います。

デジカメの進化は今後ますます天体写真の敷居を下げてくれることと思います。

スタパオーナー について

たくさんのかたに星空の美しさ、楽しさを知って頂きたくて、天体観測のできるペンションを開業しました。
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