三連休でバタバタしていて忘れていたのですが、10月11日でスタパは
7周年を迎えました。
2002年の同日に開業して以来、もう7年も経ってしまったのかと少し
不思議な気分です。
ついこのあいだの事のようでもあり、サラリーマンを辞めたのが遙か昔の
事のようでもあり・・・・
たくさんの皆様の応援を頂きながら何とか続けてくることができました。
この場をお借りして、心から御礼申し上げます。
とはいえ、スタパはまだまだ発展途上、
今後ともさらなる応援のほどお願い申し上げます。 m(_ _)m
さて、今日はDyuさまより質問コメントを頂いた
「ビクセンポルタⅡA80Mfに一眼デジを付ける」というお題に回答させて頂きます。
ズッと以前に「初心者はポルタを買え」というシリーズを、このブログで書いた
のですが、未だに検索でこの記事にたどりつき読んで下さる方がたくさんいる
ようです。
現在はポルタ経緯台がポルタⅡにマイナーチェンジされているのですが、
内容についてはほとんどそのまま変化はないと思います。
ただ、このシリーズを書いたのは、現在私が初心者向けとして一押しの、
ラプトル50もアトラス60も発売されていない時期です。
価格はマイナーチェンジにより約1万円高くなってしまい、ラプトル50の
6倍、アトラス60の2倍の価格差があり、初心者でも相当本気の方でないと
気楽にお奨めしにくいものになっています。
ポルタⅡシリーズなら一生ものになり、末永く使う事ができると思うのですが、
始めて買う望遠鏡が5万円前後というのは、人それぞれの価値観により評価の
分かれるところではないかと思います・・・
さて前置きが長くなりましたが、A80Mfの鏡筒に一眼デジを組み合わせる
方法について解説します。
まずはA80Mfの接眼部について解説します。
下の写真はポルタの接眼部です。
1.接眼ドロチューブ(銀色の筒の部分)の内側にはM43(ピッチ1mm)のネジが
切ってあります。
2.そこに31.7mm径のアイピースが取り付けられる接眼アダプターがねじ込まれて
います。
3.この接眼アダプターの外側にはM42(ピッチ1mm)の雄ネジが切られています。
このネジは通称Tネジと言われ各種のカメラアダプターなどと互換性があり
ます。
4.さらにこのM42ネジに「42mm→31.7mm接眼アダプター」なる部品が付いています。
何だかとても複雑な構成になっているようですが、あとからいろいろな
使い方や、アクセサリーを組み合わせることを想定してこのような組み合わせに
なっているようです。
直接焦点撮影
ここからがいよいよ本題・・・ フ~ッ・・・
直接焦点撮影はほとんど悩む部分はありません。
上記の3.のTネジに各種のカメラ毎に用意されたTリング(Tアダプターと
呼ばれることも)をねじこんで、それにカメラを取り付けるだけです。
(Tリングはカメラのレンズマウントに合わせてメーカーごとに用意されて
いますので自分のカメラにあったものを用意します。)
ただ、このままですとカメラの向きが思い通りにならない場合が多いはず
です。
写真の矢印で示した左側のギザギザの付いたリングと、左側の接眼アダプター
の締め加減で(ダブルナット式に)調節をして、カメラの傾きを調整します。
用意する部品はTリングのみ(カメラ側にレリーズやリモコンは必要ですが)で
始められますので、とてもお手軽ですね。
拡大撮影
拡大撮影をするためにはビクセンですと
「拡大撮影カメラアダプター」(\12600)か「NSTカメラアダプター43DX」(\10500)が
必要です。
両者の大きな違いは望遠鏡への取付方法、フィルタ取付の可否、アイピースの
太さへの対応力です。
「拡大撮影カメラアダプター」は上記接眼部の4.の部分に直に付けられます。
また、今風のわりと太いアイピースも使えます。
フィルターはアイピース側に取り付ける必要があります。
「NSTカメラアダプター43DX」は1.のM43のネジにねじ込みます。
(写真は36mm対応の旧製品ですが、形状は「NSTカメラアダプター43DX」と同じです。)
アダプター側にフィルタは取り付けられますが、使えるアイピースは旧タイプの
細いアイピースに限られます。
昨日紹介したスタークラウドの拡大撮影用カメラアダプターは写真のように
3.の部分にアイピース筒をねじ込んでカメラを取付ます。
カメラの向きは直接焦点撮影の時と同じにダブルナット式に調節します。
使えるアイピースは、旧タイプの細いものになります。
(=純正付属のプルーセル20mm、6.3mmがそのまま使えます。下の写真は
純正のPL20mmを入れたところ)
拡大撮影アダプターと焦点距離の短いアイピースを使えば、拡大率はかなり
大きくできますが、いたずらに大きくすれば暗くなるばかりで、露光時間を
長くしないと写らなくなります。
ポルタⅡは自動追尾のできない経緯台ですので、(拡大率にもよりますが、)
露光時間は最大でも2分の1秒以下にしなければなりません。
(これ以上では日周運動でぼけた写真になります。)
そう考えるとあまり倍率の高いアイピースを使うのは得策ではありません。
このほか、笠井トレーディングさんや、BORG(ボーグ)さん、アイベルさんなどでも
オリジナルのカメラアダプターを発売しています。
目的にあったカメラアダプターを探してみてください。
まあ、いろいろ試行錯誤しながら自分の機材でできること、できないことを
見つけてゆくものこの趣味の楽しいところだと思います・・・
なるほど!!
と言うことは、拡大撮影アダプターを購入することでポルタⅡに直接接合できるということですね!
6.3mmの接眼レンズで木星を見ると、小さくて暗かったんですが画像処理で何とかできるかなと思います。もしくは、x3では動画も撮れるのでそこからコマを割るのもいいかもしれないと、アドバイスをもらいました。
学生には、結構パーツが高くてためしに買おうって言うことができないので、これからまた何かわからないことがあったら質問させて下さい^^
とりあえず、拡大撮影アダプターを購入してみます!
ありがとうございました(◎´∀`)ノ
Dyu さま
早速コメントをありがとうございます。
参考になったようで良かったです。
月面写真の基本は、小さく撮って、できるだけ早いシャッターを切る
というのが基本になります。
これ、月以外にも当てはまることですので、長めのアイピースから
始めて見てください。
動画で撮るのも面白いと思います。
ぜひ挑戦してみてください。