トンボの季節

今日は降ったり晴れたり、めまぐるしく天候の変わる一日でした。

今夜(正確には明日の明け方)にはペルセウス座流星群の極大ですが期待薄の天候です。

スタパの庭ではレモンクインが満開を迎え華やかな雰囲気になっています。

さてこの時期はトンボの季節でもあります。

畑や草原の上にはたくさんのトンボが乱舞しています。

実は7月の中旬ぐらいからたくさんが飛び始めるのですが、羽化しはじめたばかりの頃はやたら元気が良くて、羽根を休めるために停まっている個体をほとんど見かけないのです。

この時期になるとようやく棒の先や電線などに留まっているのを見かけるようになります。

そしてさらにもう少し季節が進むとこういった棒という棒の先端にトンボが留まっているのを目にするようになり、電線などにも30cm間隔くらいでずらりと並んでいるのを見ることもあります。

今年初めて気付いたのですが7月の中旬くらいにはもの凄く高い所を飛んでいるのもたくさんいました。

肉眼では気付かなかったのですが、昼間金星を観測するためにファインダー(低倍率の望遠鏡)で空を見ていたら、もの凄く小さな(=高い所にいる)トンボがたくさん見えました。

面白い習性があるものだと思いました。

カテゴリー: 八ヶ岳の生活, 自然 | コメントする

ゼロから始める「星空観察」(13)

今日はまたまた一日曇り空・・・・

全くこの夏の天候には困ったものです。

さて今夜もめげずに「ゼロ星」シリーズ、第3章の続きです。

第3章 星空観察の作法

3-3. 星空観察のエチケット

3-3-1. まぶしいライトは御法度です

前節で解説したように満天の星空や暗い天体を見るためには十分な時間をかけて眼を暗順応させてやらなければいけません。

せっかく暗順応ができても、車のヘッドライトや至近距離でLEDライトなどの光を浴びてしまうと明順応は一瞬のうちに完了してしまうので、星を見る者にとって観察中の明るい光はとても迷惑なものなのです。

星空観察のときに使うライトは次のような特性のものを使用すると良いです。

・できるだけ明るくないもの(スマホのライトは明るすぎます)
・かつ明るさを調節できるもの
・眼を刺激しない赤色光と白色光を切り替えられるとなお良い
・上記機能に加え光が広がりすぎず、真横から見て光が見えないものがよい

写真は譜面照明用LEDライト(2灯4球式)の1灯を赤色改造したもの

ヘッドライトタイプのものでこのような機能の製品もあるのですが、頭に付けて使用するのは止めましょう。

頭に付けるとライトが前を向くので、自分はまぶしくなく良く見えるのですが、周りにいる人は迷惑するからです。

赤い光でも直接眼に入ればかなりまぶしくて困ります。

ライトを使用するときはできるだけ低い位置で真下に向け足下のみ(または見たい書類やカメラのみ)を照らすようにしましょう。

間違っても人に向けて照らしたり、近くで天体写真を撮っているカメラに向けて照らすことのないように注意しましょう。

どうしても必要なとき以外は点灯しないというくらいの心構えで使用して下さい。

車で星見に出かけるとき意外に困るのが車に付いている小さなランプ類です。

ドアを明ければルームランプが点灯してしまうし、キーのロック・アンロックで車幅灯などが点灯したり点滅します。

たったこれだけでも星を見ている人にはもの凄く迷惑です。

星見モードに入ったらルームランプは強制OFF、キーの操作はできるだけしないという配慮が必要になります。

3-3-2. 夜はお静かに

星を見る時刻は夜で、しかも深夜ほど良く見えるようになるというのがセオリーです。

「夜は静かにする」なんてことは当然のこととして誰でも頭ではわかっていると思います。

でもいざ満天の星空のもとに出るとつい「わ~ッ!」と歓声を上げてしまいますし、明るい流星が飛んだときなども「すっげ~!!!」と叫んでしまうのは人情かもしれません。
近くに仲間や同様に星を見る人達がいると集団意識も加わりドンドンテンションが上がって行きます。

ても深夜、近隣に眠りについている人がいたら、これは迷惑なんて話で済まなくなります。

例えば、もしもテントサイトなどで近くに明日は山登りで早朝に起床しなければならないのに興奮して眠りに就けない人がいたとしたら、近くを歩く音だけでも気になってそのせいで眠れないと言われます。

睡眠不足のせいで事故が起こってしまったら、悪いのは全て星を見ていた人達のせいになり、一生恨まれることになります。

周囲が静かな田舎や山奥では笑い声や歓声は100mくらい離れていても普通に聞こえます。
夜中に大声を出していると、少人数なら凶人がいると、大人数なら共謀罪を企む集団がいると通報されかねない世の中です。

それが昂じれば星を見る人々のイメージが悪くなって行くことになります。

この先も心安らかに星空を楽しみたいと考えている全ての方のために、できる限り静かに星を見ることを心がけて下さい。

また灯りのところでの話と同様、車で出かけた場合ドアの開閉では相当大きな音がします。

開閉時にご丁寧に警告音が出るタイプの車種もあります。

周囲に星を見ない人や、民家がある場合にはドアの開閉やエンジンの起動は最小限を心がける必要があるのです。

(続く)

カテゴリー: 天文関係, 星空 | コメントする

ゼロから始める「星空観察」(12)

今日はまたもや曇り空に逆戻り・・・

スタパの庭ではコスモスに続き、レモンクイン(宿根ヒマワリ)とルドベキアタカオが黄花競演です。

さて今日も「ゼロ星」シリーズ、第3章が続きます。

第3章 星空観察の作法

3-2. 星空観察のための「眼」の知識

3-2-2. 中心視と周辺視

星空観察をする上で役立つ眼の特性についての知識を紹介します。

前節でも書いたように視細胞には色を感じる錐体と、高感度で動きを感じやすい桿体の2種類があります。(錐体はさらに赤・緑・青を感じる3種類に別れます)

錐体( すい状体)と桿体(かん状体)の分布は上図のようになっています。

錐体は眼の視線中心部に特にたくさんあって色や形を認識するのに使われます。
(特に視線中心部の密集度が高いです)

桿体は特に中心から10~20°くらいの範囲にたくさん分布し、視野端まで存在しますが、大まかな形や動きを認識するのが得意なのと、暗所では高感度になってくれます。

星空観察ではこの特性を理解したうえで、うまく使い分けてあげることを身につけておくと良いです。

まず暗い場所では積極的に感度が高くなる桿体を使ってあげるようにすると、暗い天体や足下が見えやすくなります。

具体的には、暗くて見えにくいけれどもできるだけハッキリと見たい対象を見るときにはまっすぐ中心で見ようとせずに視線を10~20°くらい(上下でも左右でも良いので)逸らして(視野の端で)捉えるようにします。

そうすると不思議なことに視線中心では見えなかったものがフワッと見えてくるのです。
「あッ、見えた!」と思って中心に視線を動かすとまた見えなくなってしまうので、視野の周辺から視線を動かさないようにして見続ける練習が必要になります。

この見方を「周辺視」といいます。

いっぽう望遠鏡で惑星や近接二重星(非常に接近した二重星をこう呼びます)を見ようとするとき漫然とみていても細かい模様や星が二つに分かれているのを見ることができないことがあります。

色や形を認識する錐体は視線中央のごく狭い範囲に高密度に密集しています。

この密集した部分は分解能が最も高くなるのですが、その範囲は月の視直径(=0.5°)くらいしかないので、ほんの少し視線がズレただけで細かい部分を見ることができなくなってしまいます。

このできる限る中心でものを見るという動作が「中心視」です。

惑星や二重星を見るときはできる限り中心視をしないと細かい部分が見えないのですが、実はこれも多少の熟練が必要です。

中心視と周辺視をうまく使い分けることを覚えておいて下さい。

(続く)

カテゴリー: 天文関係, 星空 | コメントする

ゼロから始める「星空観察」(11)

今日は気持ちのよい夏空が広がり、とても暑い一日でした。

夜は少し雲が多かったですが、昨晩に続き雲間の観察会ができました。

観察会の後に月が出ていたので撮ろうと試みたのですが、雲が多く気流も悪くて満足な写真にはなりませんでした・・・・

さて今日も「ゼロ星」シリーズ、第3章の続きです。

第3章 星空観察の作法

3-2. 星空観察のための「眼」の知識

3-2-1. 「明順応」と「暗順応」

1-5節でも書いたのですが、私たちの「眼」は常に周囲の明るさに応じて適切に見えるように見え方の調整をしています。

この調節には二つの機構があって、それぞれをうまく連動させて明るさを調整します。

まず分かりやすくて簡単なのは「眼」の中心にある瞳の径を大きくしたり小さくしたりする方法です。

カメラレンズの絞りに相当する機能で、瞳の径は約1~7mmの範囲で調節されます。(個人差はかなり大きいようです。)

瞳が1mmのときと7mmのときでは光が通過する面積は約50倍ほどで、瞳ではこの範囲で明るさ調整をすることができるわけです。

ところで眼の明るさ調整の範囲はそれどころではありません。

例えば昼間、太陽がカンカン照りの状態のときの明るさは10万ルクス(厳密には法線照度)あるといわれています。

また月が満月のときのそれは0.25ルクスといわれていますので、その差は40万倍になります。

さすがに満月の明るさでは新聞を読んだりなどの細かい視作業は難しいですが、人の人相・風体に表情くらいは充分に分かる明るさです。

瞳の調整幅では全然足りないので、どこで調整しているかというと眼の中の光を感じる「網膜細胞」自身が感度を変えることにより調節して行きます。

デジタルカメラの受光素子がISO感度を変えて適正露出を得るのに似ています。

ただし、この網膜細胞自身による感度調整も、瞳径の調整も「明順応」は瞬時に行われる(眼を守るための安全装置が働く)のですが、「暗順応」に関してはかなりゆっくり行われ、明所から暗所への移動では真っ暗闇に完全に順応するのには10分以上かかります。

上図で暗順応中の「A」の部分は瞳が径を広げているところです。

網膜の感度変更も平行して行われていますが、瞳が開ききったあともさらに暗順応を進めて行きます。(Bの部分)

明順応は暗順応に較べるとほぼ一瞬と言える時間で完了してしまいますので、星を見るときはできるだけ明るいものが眼に入らないように注意しなければなりません。

また星を見ようというときは、明るいところからいきなり外に出て見ようとせずに、充分に暗さに目を慣らしてから見るようにしてください。

3-2-2. 「暗順応」の応用

眼の「順応」には少し面白い特性があります。

明るさへの順応は眼全体で起こるのではなく、両眼別々、眼の中でも視細胞単位に起こると言うことです。

これを応用すると星を見るときに使える技がいくつかあります。

1)暗闇に出る少し前に片眼だけを閉じる

これから星を見るために明るい室内から暗い外に出るというときに、外に出る30秒くらい前から片眼だけ閉じておきます。(さらにまぶたの上から光を遮るように手などを被せればベターです。)

そうすると閉じた方の眼だけ先に暗順応が始まり、外へ出た瞬間に眼を開くと(完全ではないですが)先に暗順応が進んでいるので、足下が見えてすぐに活動が開始できます。

手探りでヨタヨタせずに済みます。

ハンドライトが使える状況であれば必要ないですが、それができないときは有効な方法だと思います。

2)暗闇で灯りが必要なときは赤い光を使う

星を見るときに赤いフィルターを付けたハンドライトを使うというのが半ば常識化しています。

暗い場所で夜でどうしてもライトが必要なときは赤い光のライトを使うと良いのです。

眼の視細胞には「緑」「赤」「青」に感じる3種類の色を感じる視細胞(錐体)があって、これとは別に主に動きを認識したり暗いところでよく働く桿体という視細胞があります。

暗闇で特に感度が高くなって光を感じやすくなる細胞(桿体)は、明るいときよりやや青い方に感度がシフトする傾向が強いです。

波長として青や緑からできるだけ離れた赤い光を用いて、赤に感じる細胞だけ明順応が起こっても、緑・青に感じる視細胞には明順応が起こらず暗順応のまま暗い場所での作業が続けられるわけです。

もちろん赤ければどんなに明るくても良いというわけでもないので、暗い場所でのライトは最小限にするのがベタ-です。

(続く)

カテゴリー: 天文関係, 星空 | コメントする

ゼロから始める「星空観察」(10)

今日は台風一過、でも晴れません・・・

でも笠雲をかぶった富士山がクッキリ見えました。

今日も天候はダメなのかと諦めていたら夕方になって雲が金色に光りだして、もしやと思ったら虹が出ていました。

そろそろ天候のパターンが変わるのかと思っていたら・・・

今夜は雲間に星が見える天候になり、夏休みが始まって以来初めて星空観察会ができました。

やはり虹が出ると季節が変わるというジンクス健在です。

さて今日も「ゼロ星」シリーズ、第3章に突入です。

第3章 星空観察の作法

「作法」などと書くととても仰々しいですが、覚えておいたほうが良い知識や、身につけておいたほうが楽しいちょっとした技など、星空観察がより快適になるような小ネタを紹介して行きます。

楽しく、快適に星空観察をするためにはそれなりの準備が必要なのですよ!

3-1. 星空観察の基本中の基本 「防寒」

当然のことですが星空観察は屋外で行います。

天文ドームの中なら暖かいのではなどと勘違いする方がたまにいますが、世界中どこの天文ドームでも暖房の入っているところはないですし、空を見る窓(スリットといいます)はガラスが入っていません。

それでもドームの中にいると風が直接身体に当たらないのでかなり楽ですが、ほとんどの場合は風を遮るもののない状態で星空を眺めることになると思います。

また星を見るときにあまりウロウロ動きながら見ることもできず、ひたすらジッと動かずに見ることになります。

ジッと身動きしないまま風にさらされると、寒暖計が示す気温からは信じられないほど体温が取られ寒く感じます。

その季節で散歩をするときの服装から確実に一段階寒い季節の服装をしないと寒くて星をのんびり楽しむことができなくなります。

とにかく長時間星を見ようと思うと、ほとんどの場合(夏でも)寒さとの戦いになります。
寒さに負けた時点ど今日はお開きとなることがほとんどですので、長時間快適に長時間星を見るための基本はまず「防寒」ということになります。

具体的には

夏:半袖・半ズボン → 長袖・長ズボン+ウインドブレーカー

春・秋:長袖・長ズボン+ウインドブレーカー → 長袖・長ズボン・フリース+ダウンジャケット、手袋、帽子

冬:長袖・長ズボン・フリース+ダウンジャケット → 左記にプラス 防寒アンダーウエア、厚手の靴下・手袋・帽子、マスク、カイロなど

もちろん臨機応変に調節ができるように脱ぎ着が簡単にできるタイプのウエアを組合わせます。(セーターやトレーナーよりファスナー式のフリースなど)

スタパなど寒冷地で観察をする場合は上記よりさらに一段階ずつ暖かい服装が必要になります。

特に寒がりな私が冬に本気で長時間星を見るときの服装はこんな感じです。

多少不格好でも温かなほうが偉いと思っています。

ダウンジャケットの下にはダウンベストを着ています。(ジャケットは極地観測にも使われた物ですが、このジャケットの出番が全く無いのは7月と8月だけです。)

また上半身よりも下半身からの冷えが堪えるので、防寒ブーツの中には靴用カイロ、羽毛のオーバーパンツの下には裏フリースの暖たかズボン、キルトタイプの股引、裏起毛のタイツを身につけています。(手袋も二重です)

特にアンダーウエアは直接肌に触れるものですし、デッドエアを増やし防寒をする上でとても重要です。

「発熱」などというコピーにだまされてレーヨンメインのアンダーウエア(ヒートテックなどの商品名で売られています)を着用するとひどいめに合います。

レーヨンは全く保湿性がないので、身体を適度に動かして暖かさが保たれているときは良いのですが、身体が冷えたときにはひたすら熱を奪う側にまわり寒さが倍増するのです。
昔ながらのカシミヤ(ラクダ)の下着がお薦めです。

下半身は上半身と違ってあまりたくさん着込めないし、特に足は直に地面に触れるので厳冬期は十分すぎるほどの防寒を考えておく必要があります。

また意外に見落としがちなのは帽子です。

体温の30%は頭から放散されるといわれていますので、いくらたくさん着込んでも頭や首回りが露出していると保温が十分ではなくなります。

耳が隠れる帽子と、首回りの保温ができるマフラーを用意すると良いです。

もしもたくさん着込みすぎて暑くなったら脱げば良いだけのことですが、寒さに耐えきれなくなったら、そこでお終いか、無理をして風邪をひくことになります。

しつこいようですが星空観察は「防寒」が基本、都会住まいの方は特に帽子や手袋を忘れがちです。心がけて下さい。

夏、スタパの観察会のときに半袖・半ズボンで参加されて「寒い、寒いと」おっしゃる方を見ると、内心「こいつ山をなめているなぁ・・・」、あッもとい「この方、自然の怖さを忘れてしまっているなぁ・・」と思ってしまいます。

もちろん決して口に出すことはないですがねぇ・・・

(続く)

カテゴリー: 天文関係, 星空 | コメントする

ゼロから始める「星空観察」(9)

今日は台風接近で曇りのち土砂降り・・・

それでも来てくださるゲストがたくさんいてくださりありがたい限りです。

さて少し間がきましたが「ゼロ星」シリーズ第2章の続きです。

第2章 あなたが見たいのはどんな星?(続き)

2-4. 星雲や星団が見たい

宇宙には単独の星(=恒星)だけでなく、宇宙空間に雲のようにガスが漂って見える「星雲」や、星が高密度に集まっている「星団」がたくさんあります。

そしてこれらは私たちが普段「天の川」として認識している星の大集団である「銀河系」の中にある天体ですが、その銀河系の外には銀河系と同様な存在「系外銀河」がこれまた無数にあります。

わりとマイナーな要望ではあるのですが、星雲や星団、そして系外銀河が見たいというニーズも意外に多いです。

非常に淡くまた小さいものが多いので、肉眼で見ることのできる対象はごくわずかですし、見えたとしてもとても微かで感動できるレベルにはなりにくいです。
(スタパでは肉眼でアンドロメダ銀河が見えるので、それだけで感動して下さる方もいることは確かですが・・・)

でも惑星と同様、星雲・星団を観察するためには望遠鏡があればかなりたくさんの対象を眼で見ることができます。

冬の星雲のトップスターM42(オリオン大星雲)

また暗くて淡い対象なので、できるだけ口径が大きくてたくさんの光を集めることのできる望遠鏡のほうが良く見えます。(望遠鏡は口径が大きくなるほど暗い星が見えるようになるので星団などを見たとき星の数が多くて迫力があります。)

球状星団のキングM13

星雲も大きな望遠鏡ほど天体写真で見たのに近づいて行きます。

見やすさNo1の惑星状星雲M27

ただしどんなに大きな望遠鏡でも、淡い対象なので光害や月明かりがあると途端に背景(空)の明るさに埋もれてしまい見えづらくなります。

同様にほんの少し雲がかかっただけでも(雲の向こうの雲は見えないので)急速に見えづらくなります。

星雲・星団をよく見るためには満天の星が見られる場所と条件で、できるだけ大きな望遠鏡で見るのが良いということになります。
(かなり大きな望遠鏡でも天体写真のように色がハッキリ見えてこないことが多いです。)

自前で望遠鏡を用意しようとなるとドブソニアンと呼ばれる大砲のような大型望遠鏡を車に積んで星のきれいなところへ出かけて行くことになります。

これはドブソニアン型の中でも最も小型な口径15cmのものです

原村の星まつりなどのイベントに行くと、当たり前のように口径40cm、50cmといった大型望遠鏡がたくさん並んでいるのを見ることができて壮観です。

でもそこまでの投資や根性はないという方は、条件の良い場所で大きな望遠鏡を備えた公開天文台や宿泊施設に出かけるのがお手軽でお薦めです。

特に知識がなくても旬でお薦めの星雲星団を見せてもらうことができると思います。

そういった意味でスタパは星雲星団デビューにうってつけの施設かもしれません。
(続く)

カテゴリー: 天文関係, 星空 | コメントする

原村の成果

今日の昼間は青空が広がりかなり暑くなりました。

でも夕方から急に涼しくなって、夜はまた雨混じりの曇りでした。

さて例年、原村の星まつりではジャンク漁りをして散在してしまう(というかそれを楽しんでいますが)のですが、今年は特別欲しいものがある訳でもなかったので、あまり散財しないようにしようと思っていました。

それでも・・・・

帰ってきたらなんかどうでも良いものがカバンからゾロゾロ出てきました。

まあいずれ役に立つこともあるかもしれないというレベルのものも多いのですが、今年の目玉は右下に写っている「2インチ45°正立プリズム」です。

45°でも直角でも2インチアイピースが使える正立プリズムをしばらく前から探していました。(たまたまとてもお安く入手できました。)

こんな使い方をするためです。

SHRPSTAR50ED(50mm/f330mm)と2インチの40mmアイピースと組合わせて8.25倍の単眼鏡(当然正立)に仕立てています。

実はこの夏「双眼鏡で星空観察入門」講座を開講しているのですが、意外に好評で受講してしてさる方が予想外に多いです。(ほとんど晴れていないのです現状座学のみがほとんどですが・・・)

晴れた空で実際にこれを見ます(見て下さい)と解説するときに、双眼鏡を使って見え具合を説明しようと思っても、人ごとに眼幅やピント・視度調整が厄介ですし、三脚で固定すると天頂付近はとても見づらくなってしまいます。

単眼仕様なら調整は最小限で済みますし、プリズムで光路を曲げてあげると天頂付近でも覗くのが楽です。

SHRPSTAR50ED+天頂ミラーで解説をしていたのですが、像が左右逆転の鏡像になってしまい初心者は返って混乱するという問題が生じていました。

そんなわけで正立プリズムが欲しかったのですがラッキーでした。

教材に使用する双眼鏡(ヒノデD1 8×42)より少し視野は狭いですが、口径が大きくて光学系が単純なのでとても良く見えます。

まだ少し調整が必要なのですが、とりあえず実戦投入可能な状態になりました。

「こんなふうに見える」と分かったうえで、実際に自分で導入して頂くという流れで活用したいと思います。

カテゴリー: 天文関係, 望遠鏡・機材 | コメントする

原村星まつり2017

今日は少し青空の見える天候。

スタパの庭ではレモンクイン(宿根ひまわり)が咲き始めました。

さて今日は原村星まつり(サマーホリディin原村)の2日目。

例年は夏休みの折り返し地点ということで2日間お休みをいただいて参加するのですが、今年は今日1日だけお休みをいただいて参加してきました。

顔なじみのメンバーとなじみの店でジャンク漁りをしていると、空には割と珍しい環天頂アーク(逆ぞりの虹)が見えてきれいでした。

少し雲の多い天気でしたが、時おり満月近い月や土星が見えてずらりと並んだ望遠鏡で見比べることができました。

ニコンの新製品の(手持ち型としては多分)世界一高価な65万円の双眼鏡も覗くことができました。(写真はないです)

そんな高価な物、だれが買うのかと思っていましたが、お金があれば買ってもいいかもと思える見え味でした。

アクアマリンのブースでは突然ゲリラライブがあったり、

もちろんお目当てのミッドナイトコンサートもしっかり聞けたし大満足。

あ~、楽しかった!

明日からまた夏休み後半戦を頑張りたいと思います。

カテゴリー: その他星関連, 八ヶ岳の生活, 天文関係 | 6件のコメント

スタパでの夕食 仕出し弁当のご紹介

今日は昼間少し日が射しましたが、夜はまたもや曇りになりました。

さて今日・明日は「サマーホリディin原村」(原村星まつり)です。

例年ですと2日間会場で遊ぶのですが、今日はチョコッと偵察のみ。

詳しくは明日報告させて頂きます。

ところで7月18日にも告知したのですが・・・・、
スタパはB&B営業化に伴い夕食を提供しないペンションになったのですが、様々な事情によりスタパ館内で夕食を摂りたいとか、夕食を提供して欲しいというご要望にお答えして、ご希望により仕出し弁当を提供させて頂くことにしました。

料金はお一人900円にて2名様より対応可能です。
(当初1000円とご案内したのですが900円にて提供することにしました。)

コンビニ弁当などと異なり保存料を使用していませんし、「手作り」という感じの優しい味がするお弁当です。(インスタントですが味噌汁などの汁物もお点けします。)

またもう少し高級なものというご要望があれば対応可能ですのでご相談下さい。

ご利用いただく場合は5日前までにお申込み下さい。
(毎週日曜日および8/13~16は業者さん休業のため対応不可です。)

特に最近は夏休み中の週末や3連休となる週末は観光客が集中的に多くなる傾向があり、飲食店が非常に混雑することが多いです。(それなのにラストオーダーが19時半などと早く店終いをする店が多いです。)

星を見る時間を長く取りたいので夕食にあまり長い時間をかけたくない方にもお薦めの選択だと思います。

カテゴリー: ペンション案内 | 1件のコメント

ゼロから始める「星空観察」(8)

今日も曇り空、スタパ前の畑では急速にキャベツの出荷がすすんでいます。。

この分だとお盆前には全て収穫が終わりそうです。

さて今日も「ゼロ星」シリーズ第2章の続きです。

第2章 あなたが見たいのはどんな星?(続き)

2-3. 土星の輪が見たい

スタパに来るゼロ初心者ゲストからのリクエストで一番多いのが「土星の輪」かもしれません。

2017.07.18撮影

星空の人気者、スタパの大きな望遠鏡で見たならさぞ良く見えるのだろうと期待いっぱいな方が多いです。

でも先に白状してしまうと、土星をはじめ木星・火星などの惑星については何も空のきれいなスタパまで来なくても、ある程度しっかりした望遠鏡があれば都会でもほとんど問題無く見ることができます。

また「しっかりした望遠鏡」について言えばあまり大型のものでなくても、信頼できるメーカーの口径8cm以上の望遠鏡であれば上の写真のようなイメージで土星の輪を見ることができます。

またとりあえず輪が見えれば良いというレベルなら1万円クラスの粗悪品でない望遠鏡(例えばラプトル50など)でも充分に見ることができます。

低価格でもしっかりした性能のラプトル50

このクラスだとさすがに100倍以上は厳しいので米粒のような大きさの土星を見ることになるのですが、それでもクッキリと輪があることが分かります。(間違って粗悪品を購入してしまうと2万円くらいでも土星の輪が見えない場合がありますので注意が必要です。)

土星や木星など天体のかなでは特別明るくて大きな対象については都会でも望遠鏡さえあれば、わりと簡単に見ることができます。

もちろんスタパのような大きな望遠鏡で気流の条件の良い時に5~600倍で見ると「本当に宇宙に浮かんでいる!」という感じで楽しむことができますので、大きな望遠鏡で見ることができるチャンスがあるときはぜひ見て下さい。

「土星の輪を見よう」と思ったときに留意すべきことが二つあります。

一つは土星がいつでも見えているわけではないことです。

土星も地球と同じように太陽の周りを公転しています。

土星の公転周期は約30年ですので30年かけてお誕生日の星座(黄道12星座)の中を巡ります。

わりとゆっくりなので今年は夏が見頃になっていますが、この状況が2~3年続きます。
でも4~5年経つと状況は少し変わって来て、旬の時期が秋に移動してゆきます。

「土星が見たい」と思ったときに土星が空のどのあたりにいて観察できるのかどうかを事前にプラネタリウムソフトや天体の情報サイト(今日の星空)などで調べておく必要があります。

次に留意すべき点は気流の状態です。

高倍率の望遠鏡で見るので、実は肉眼で見るのとは全く違った世界が見えます。

私たちの頭の上にある空気は常に流れ対流しているのですが、肉眼では気にならない星の揺らぎも、100倍、200倍の世界では、小川のせせらぎの中の石を見るようなものです。

肉眼ではとても星が綺麗に見える台風一過のときとか、北風が吹きすさぶときなどは特に気流の流れが激しく、望遠鏡で土星などを見ても全然良く見えません。

気流の悪いときに撮影した土星

気流の穏やかなときに見ないと望遠鏡本来の性能が発揮できなくて、ガッカリしてしまうことも多いです。

いつも写真のようにきれいに見えるとは限らないことを知識として持っていて下さい。

(続く)

カテゴリー: 天文関係, 星空 | コメントする