いっかくじゅう座は星座としてはかなりマイナーな部類ですが、ベテルギウス、シリウス、プロキオンが作る「冬の大三角」の中にほぼ収まり、また冬の天の川の中にドップリ浸かった星座でもあります。
都会では冬の天の川といわれても、全くピンとこないかも知れませんし、冬の大三角の中に星があるということ自体、ピンとこなことかも知れません。
でも良い条件の元では天の川沿いということもありかなり見応えのある領域でもあります。
いっかくじゅう座の天体で最も有名なのは本項で紹介する「ばら星雲」だと思います。
天体写真では
のように天上に浮かぶ見事な一輪の薔薇といった感じで紹介されます。
中央にNGC2244という散開星団があり、それを取り巻くようにNGC2237という散光星雲があるために長時間露光の天体写真にはこのように写ります。
でも双眼鏡ではとても条件の良い時に見ても、下の写真程度です。
(肉眼では星雲部分の色は赤くは見えません。)
それでもかの有名な「ばら星雲」がここにあるという感じは分かりますので、天体写真のような姿をイメージしながら見れば楽しく観られるのではないかと思います。
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