「冬の星座」シリーズ、まず始に今日は「エリダヌス座」です。
エリダヌス座は秋のくじら座と冬の真打ちオリオン座のあいだにあって、
冬のわりと早い時期に見ごを迎えます。
そんなわけで冬の星座紹介の一番最初に登場というわけです。
エリダヌスというのは伝説の川の名前でもあり、川の神様の名前でもあります。
星座としては夜空に大きく蛇行しながら南の地平線に流れ落ちる川が描かれます。
明るい星が少なく、南に低い場所に位置しているので都会では見付けるのが
とても難しい星座でもありますし、一番南の端にアケルナル(川の果ての意、
α星です)という1等星があるのですが、日本では見えず全貌を捉えることが
できないのでいまひとつマイナー星座にされがちな星座です。
でも全天で7番目に大きな星座ですし、長~い星座で、空の中で大きく蛇行
しながら地平線まで落ちて行く姿はなかなか見ごたえがあります。
長もの星座萌えの私としてはかなり好きな星座のひとつです。
星座が確立された頃にはまだアケルナルはこの星座に組み込まれておらず、
θ星(アカマル:川の果て)が端の星で、組み込まれたのは大航海時代以降の
ことです。
時代によって星座の形が変わるというのは少し変で、面白いです。
エリダヌス座には望遠鏡で見て面白い天体があまり無いのですが、強いて
あげるとο2(オミクロン2)です。
このο2、わりと見やすい連星なのですが、伴星が白色矮星らしいです。
白色矮星というとシリウスやプロキオンの伴星が有名ですが、有名なわりに
高性能の望遠鏡を使ってもよほどコンディションが良くないと見えないもの
です。
それにくらべこのο2はわりとあっさり見ることができますので、滅多に
見ることができない白色矮星を見たと自慢ができるというわけです。
まあ、あくまでもマニア向けのネタですので、普通の方は興味が無いかも
知れませんが・・・