ラプトル60の小改造 Ⅱ

今日はまあまあの天候。

でもここのところハードだったので一歩も家から出ずウダウダと過ごしてしまいました。

マルスが逝って1年、スッカリ引きこもりが板に付いてしまった・・・・orz

さて今日はこんな部品を入手し、ラプトル60をまたもや小改造です。

前回ラプトル60を改造して鏡筒の着脱や換装が容易にできるようにアリミゾ改造をしたのですが、そうするとどうしても鏡筒の上下方向の向きによりバランスの崩れが大きくなり、上下摺動のテンション調整をこまめにしたほうが快適に天体の導入・追尾がしやすくなります。

上下摺動のテンション調整ノブと架台の間に上記のスラストボールベアリングを挿入すると微妙なテンション調整が容易になります。(写真では上下回転軸となる適切な長さのM10ボルトがなかったのでワッシャを重ねて挟み込んでいるため必要以上に長くなっています。)

鏡筒取り付け台座にビクセン互換のアリミゾ金具ではなく、先日紹介したアルカスイス互換台座を取り付けました。(強度的に少し心配なので追って少し長いサイズの台座に交換予定です。)

鏡筒バンドとアルカスイス金具を組み合わせて、ラプトル60を始め63mm径の鏡筒が取付くようにします。

簡易的にドットサイトファインダーも取り付けました。

他の口径60mm鏡筒(ファミスコ60改)を載せてみました。

鏡筒が短いのでお手軽観察にはこちらの方が軽快かも知れません。

今回のスラストベアリングは純正の状態で使用している限りは、ほとんど必要性がないのですが、私のように他の鏡筒を使いたいとか、アリミゾ改造をしたいという場合にはこまめに上下方向の微妙なテンション調整をしたほうが快適に使用えますのでお奨めです。

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たくさんのかたに星空の美しさ、楽しさを知って頂きたくて、天体観測のできるペンションを開業しました。
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ラプトル60の小改造 Ⅱ への5件のフィードバック

  1. 小澤利晴 のコメント:

    オーナー様、こんばんは。

    これは素晴らしい改造だと思います。
    とにかく発想がすごいです。
    もし可能ならば水平方向にもスラストベアリングを組み込むことで、フリーストップでの細かな動きが滑らかになって、より高倍率の手動追尾が可能になると思います。例えば、オリジナル架台では6mmのアイピースが追尾の限界だったとすれば、ベアリングの効果によって5mmまで可能になるかもしれません。

    しかしこのような小型のベアリングが手に入るのですね。これは私も実践してみたいです。

  2. スタパオーナー のコメント:

    小澤さま
    いつもありがとうございます。
    純正のままでならご使用なら改造の必要はないと思うのですが、31.7mm径の接眼レンズを使用することが多いとバランスの崩れが大きくなりこまめなテンション調整があった方が良いですね。
    ベアリングはボス径10mmのスラストベアリングを入手されると良いです。
    それほど精度が必要な場所ではないので安価なものでも充分だと思います。
    ご参考まで、、

  3. 小澤利晴 のコメント:

    オーナー様、ありがとうございます。
    とても参考になります。使用アイピースはこの鏡筒でも常に31、7、天頂プリズム、ミラーも同様ですので、おっしゃる通りオリジナルの状態よりもややボトムヘビーになります。オリジナルの架台で使うときはテンションの調整に最初、やや時間がかかりますので、この方法は時間短縮にも役立ちますね。

  4. 小澤利晴 のコメント:

    ラプトルに関する久々の投稿をお許しください。

    現在、アトラス60とラプトル60、いずれも所有しております。
    私の個体だけかもしれませんが、なぜかラプトル60の方がよく見えるので、最近、ラプトル60の鏡筒を、アトラスの経緯台に載せて使っています。
    この経緯台、上下水平全周微動が付いていて、さらにアトラス80まで搭載可能な強度になっていますので、アトラスの鏡筒より短く軽いラプトル60を乗せるととても安定した観望ができます。しかも微動のおかげで100倍を超える倍率でも追尾ができるのでとても快適です。

    このアトラスの経緯台、無加工でラプトル60、アトラス60、アトラス80の鏡筒の載せ替えができるので非常に便利で、ユーザーフレンドリーな互換性を持った設計と言えると思います。

  5. スタパオーナー のコメント:

    小澤さま

    ラプトル60・アトラス60の知見を紹介していただきありがとうございます
    もともとラプ6とアト6はサイドバイサイドでジックリ見比べない限りほとんど性能差は無いように感じます
    まあ工業製品なので性能が逆転してしまうこともあるかも知れませんね・・・

    架台に互換性があるのはユーザーにとってとてもありがたいことですね
    メーカーごとの囲い込みは世の常ですが、基本的な部分である程度互換性を持たせたほうが業界として活性化がなされるのではないかと思うのですが、企業としては難しいのかも知れません

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