ETX-90のレストア

今日は曇り空の一日。

晴れたり曇ったりメリハリがあって良いかも・・・

さて一昨日、知り合いの天体観測施設を見学させてもらったとき、片隅に置き去りにされたかのような可愛そうなETX-90を預かってきました。

長年フタさえ付けずに放置されていたようでかなりひどい状態。

レストアして使えるようになれば・・・ということで、預かって来ました。

光学系だけでなく、電気系もかなり痛みがはげしい・・・

電池が完全に腐って、電池BOXはボロボロ、コントローラー他のコネクター部も腐食が激しく、内部で絶縁不良が起きているようです。

コントローラーは他の機器に繋げたところ生きているようでしたが、本体は外部電源(12V)から給電してもパイロットランプが点灯するのみで沈黙状態。

これ以上は回路基板をバラさないとメンテできないし、すでにメーカー修理もできない(古い)機種なので架台込みでの活用は断念せざるを得ない状況。

せめて光学系をきれいにしてとクリーニングしました。

パット見かなりキレイになった感じですが、

残念なことに補正レンズの曇りを取り切ることができませんでした。

長年砂ボコリが降り積もったまま結露と乾燥をくり返し、ガラス面が腐食されたのでしょう。

とりあえずは見えるけど・・・といった感じです。

時間を掛けた割にあまり良い結果にならず、ちょっと残念でした。

古スコレストアの場合にはこんなこともあるのかと・・・

スタパオーナー について

たくさんのかたに星空の美しさ、楽しさを知って頂きたくて、天体観測のできるペンションを開業しました。
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ETX-90のレストア への15件のフィードバック

  1. RAGS のコメント:

    スタパオーナーさま

    レストアは残念でしたね。コーティングがやられたのでしょうか?
    ミードはある時期からUTHCという多層膜コーティングを使用しているので、単層膜コーティングより弱いのかもしれませんね。
    しかし見た目はアレですが、この位のダメージなら実用には耐えるのではないでしょうか?

    電池の液漏れは電子部品に致命的なダメージを与えるので怖いですよね。私は電池は全てエネループに変えたので、この10年程液漏れは経験していません。エネループも絶対に液漏れしないという事は無いですが、自然放電が少ないので、液漏れの原因である過放電状態になりにくいらいしいです。私のETXも数年間使わなかった事がありましたが、スイッチを入れたら普通に使えました。自慢になりませんが…(笑)

    私のETXは絶好調で、最近は夕方に木星と土星、深夜には火星とオリオン大星雲を見ています。
    星雲星団はPL 32mmで見る事が多いのですが、久しぶりに使ってみるとすごくブラックアウトしやすいんですよね。この位の焦点距離で、ブラックアウトしにくいアイピースってあるのでしょうか?ご存じでしたら教えて頂けるとありがたいです。

  2. スタパオーナー のコメント:

    RAGSさま

    やはりコーティングが傷んでいる感じです。
    輝星を見たときに少しだけハロが出たり、コントラストが下がるかも知れませんが、それほど気になるレベルではないような気がしています。
    純正架台から取り外し鏡筒単体で使う分にはとりあえず困らないと思います。
    大切な機材には少し高くても液漏れしない電池使うべきですね。

    私はビクセンのNPL30をETX-90に常用していますが、それほどブラックアウトが激しいという印象はないです。
    ご参考まで。

  3. RAGS のコメント:

    スタパオーナーさま

    私のPL 32mmはゴム見口が付いていないタイプなので、目をきっちりアイポイントに固定するのが難しいのかもしれません。NPLは確かに使いやすそうです。
    しかしアメリカンサイズの30mm前後のアイピースは、ほぼプローセルオンリーですね。24~25mmになると他にも選択肢があるのですけど。
    20cm/F5ニュートンで使うことも考慮すると、30mmに拘らずに24~25mmの広角アイピースを購入するのが良いのかもしれません。

  4. スタパオーナー のコメント:

    RAGSさま

    NPLは見口の高さを調整できるのでアイポイントが見つけやすいかも知れません。
    低倍率にこだわらなければ24~25mmクラスには広角タイプがあり、実視界はPL30~32mmとほとんど変わらない製品も入手可能ですね。
    確かに20cm/F5に30mmを組合わせると射出瞳が6mmを超えるので星雲星団向けには少しコントラストが低めになるので24~25mmがお奨めかも知れません。

  5. RAGS のコメント:

    スタパオーナーさま

    仰られる通り20cmでPL32mmを使うと背景が明るくなるので、光害カットフィルター(μフィルター)を使っています。ETXでは効果がありませんが、20cmでは背景が締まり星雲が見易くなります。

    24~25mmクラスのアイピースですが、このブログで2009年に紹介されていた笠井のWV 24mmは良さそうですね。現在入手不可のようですが、バーダープラネタリウムのハイペリオン 24mmとほぼ同じ物のように見えます。
    それ以外にもパンオプティック、賞月観星のUF、北軽井沢観測所のRPLなど、24~25mmの広角アイピースは個性的な製品がありますね。

    とりあえずはPL32mmがあるので、ゆっくりと考えてみたいとおもいます。この時間がある意味一番楽しい。

  6. まる のコメント:

    当方も古いETX90ECを所持しており、いろいろ分解して修復などしております
    最近高度方向の動きをしなくなりそろそろ潮時かな?と思っておりますが
    もしよろしければ経緯台部分だけ譲っていただくことは可能でしょうか?
    もしすでに処分されていたらすみません、ご検討いただけると幸いです

  7. スタパオーナー のコメント:

    まる さま
    この機材は預かり物でしたのでレストア後には返却しております。
    ただもう一つ手持ちのETX90のジャンク架台があります。
    こちらは電源が入り水平方向のみ駆動、垂直横行が反応せずです。
    オークションにて処分しようかと考えておりましたが、ご希望でしたらお譲りすることは可能です。
    スタパ宛て直メールででもご相談下さい。

  8. まる のコメント:

    オーナー様
    ご連絡ありがとうございます
    当方のETX90ですが分解し垂直側の基盤障害(モータなどは稼働を確認)までは
    確認できているのですが、そこから手詰まりになっております
    オーナー様のジャンク架台は垂直側で何か音がするでしょうか?
    ギアのトラブルやモータのトラブルで動かないのであれば
    基盤移植で動かせるかも?と思うのですが・・・
    あと直メールについてですがHPに記載が無かったので宜しければお教えください
    ご面倒おかけします、宜しくお願いいたします

  9. 小岩 功 のコメント:

    はじめてお便りします、
    ミードETX-90の件ですが
    まだよろしかったら教えていただきたいのですが、実は最近ヤフオクで落札した鏡筒の主鏡に内部で張り付いている副鏡部分がかなりヅレており、これはしまったと反省していますが、
    返品もできず、とにかく分解メンテをやろうと、分解例をいろいろ検索してみたとこスタバオーナー八ケ岳日記にそこのところ写真入りで記事が出ておりしばらく眺めていましたが、主鏡をどうやって外したのか知りたいと思いメールしました、ほかの所は何とか分解できましたのできれいにしようと思っています。見え具合も今の状態でもそんなに悪くないので副鏡のずれを直して光軸調整をしまともにしようかと思っています。お忙しいところ誠に申し訳ございませんがお教えください。

  10. スタパオーナー のコメント:

    小岩さま
    こちらのレストアでは主鏡はそれほど汚れていなかったのでブロワーで吹く程度で分解はおろか触ることもしませんでした
    長年シュミカセやマクカセと付き合っていますが主鏡の分解取り外しまでは経験が無いです
    参考にならず申し訳ありません

  11. 小岩 功 のコメント:

    今日質問を出しました小岩 功です。
    回答ありがとうございます。
    何度もすみません、
    質問で主鏡の外し方と書きましたが、間違いで副鏡バッフルのついている対物レンズ部分です、スタバオーナー八ケ岳の記事の写真にあった部分です、前からよく見るとバッフルの接着部分が溶けたようになっておりヅレており直せないかなと思っています、主鏡部分は分解できています、ブロワー程度できれいでした。
    すみません訂正します、よろしくお願いいたします。

  12. スタパオーナー のコメント:

    小岩さま
    補正レンズの取り外しは補正レンズのセル部分(先端の黒い部分)がねじ込んであるだけなので回転させれば取り外せます
    グリスで貼り付いている場合はかなり硬いかも知れませんが・・・

  13. 小岩 功 のコメント:

    ご親切に教えていただきありがとうございました。
    レンズ外しの治具持ってたのを思いだして、ご教授の通り取り外すことが出来ました。黒いレンズ押さえの枠の下とレンズの下に薄いパッキンが入ってました。
    副鏡の上に黒いフードがゴムパッキンと接着剤で貼ってあって、長い間架台に取り付けぱなしだったのでしょう、接着剤の劣化とフードの重さで下に下がって光軸がずれてしまったのでしょう、幸い副鏡に貼り付いているのりは除去できそうです、副鏡部分は、感覚的に中心狙って接着し治そう思います劣化したゴムパッキンは外します。レンズ、副鏡はニュートンでやったことがありますので、洗浄やって綺麗にしようと思っています。おかげさまで納得いくかたちに納まりそうです。組み立ててサブ機にしょうと思っています。
    スタバオーナー八ヶ岳にあったミードETXの構造図も参考になりました。
    ご親切にありがとうございました、思ったより時間もっからず本当に助かりました。

  14. 小岩 功 のコメント:

    追記
    すみません、また間違ってしまいました。
    対物レンズのことを主鏡と書いてしまいました、訂正します。
    主鏡はきれいでブロワーだけにします。
    対物レンズと副鏡は一体になってますので、一緒に洗浄します。
    すみませんでした。

  15. スタパオーナー のコメント:

    小岩さま
    無事解決できて何よりです
    副鏡側の迷光防止用バッフルの接着が何かの理由で劣化していたのですね
    多少ずれても少し迷光が多くなってフォントラストが低下する程度でそれほど見え味には影響がないかも知れないですが精神衛生上はセンターにあって欲しいですね
    お役に立てて良かったです

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