散開星団が面白い その19(とも座1)

今日は雨降りの一日。

悪天候が続きますが今日も散開星団シリーズ、今日からはとも座になります。

とも座はあまり馴染みのない星座かも知れません。

元々はアルゴ船という大きな星座でしたが大きすぎるので、とも、りゅうこつ、ほ、らしんばん、という4つの星座に分割されたひとつです。

船の舳先に当たる部分ですが、星座全体がほぼ天の川に中にあるためとても星の数が多い領域で、それに比例するように散開星団の数もとても多い領域です。

とも座の上端(北端)はおおいぬ座と同じ赤緯なのですが、南北に長いので下端はスタパ周辺ではギリギリ地平線上に昇るくらいしか見えません。

あまり南中高度の低い星団は紹介できないのですが、それでもしばらくはとも座が続くと思いますのでよろしくおつきあい下さい。

まずは北側から、最北端のいっかくじゅう座よりでおおいぬ座と跨がるようにあるNGC2396です。

とても小さな星団ですが、明暗差のある星たちが散りばめられたように見えます。

次はNGC天体ではないですがウィルクの星団という名付きのCr155。

かなり淡い星たちの集団がモヤッとした感じに見えます。

ウィルクさんって誰?という感じですが1920年代に彗星を幾つも発見した方にちなんでいるような気がします。

お次はとも座で最大級の散開星団M47ですが、このM47の同一視野にはわりと大きめなNGC2423が見えます。

M47は40cm望遠鏡100倍視野ではかなりまばらに見えますが、2423のほうが大きな散開星団らしい感じに見えます。

近くにM天体があるおかげで陰に隠れた感じがします。

NGC2401はおおいぬ座境界近くにあるとても小さい散開星団です。

写真では小さな青っぽい塊が写っていますが、眼視では歯が立ちませんでした。

M47のすぐ下にあるNGC2414もとても小さな星団です。

天の川のたいへん星の多いあたりにあるので、どれが星団か「これだ!」と言えるような塊を見つけることができませんでした。

とも座、手強し・・・

スタパオーナー について

たくさんのかたに星空の美しさ、楽しさを知って頂きたくて、天体観測のできるペンションを開業しました。
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