今日は曇りの一日。
昼間はときおり薄日が射していましたが、夜はすっかりベタ曇です。
さてデジカメでEAAの続きです。
望遠鏡(D65mm/f500mm)の直接焦点にOM-1を接続、カメラ純正のPC取り込み用ソフト(OM-Capture)でモニタに映しています。
昨晩は薄雲を通して月の撮影ですが直焦でとりあえず画面上はこんなサイズ感(ピンボケですが・・)。
5倍拡大モードでこんな感じ(薄雲の中でライブビューの感度か上がっているので荒れた画像になっています)で、とりあえずクレーターはそこそこ見られそうです。
薄雲がありますがベガが見えていたのでこと座M57付近をモニター・・・
肉眼ではベガ以外は全く見えない薄雲でしたが、少し星が写っています。
それじゃあ「エイッ!」とばかりにISO25600で10秒ばかりで撮影すると・・・
とても小さいですが何とかM57(リング状星雲)が写っています。
通常のEAAのように画面上に浮かび上がってくる感じではないですが、その場で出来たてホヤホヤの見るという感じで、これはこれで「あり」かもと思いました。
もう少し天候条件の良い時に再検証してみようと思います。
オーナー様
術後の経過はいかがですか?
オリンパスならライブビューブーストとかライブタイムとかEAA向けの機能ありますよね。(私も一時期買おうか考えたことがあります。)
お手軽という意味なら私が使用しているIMX385の監視カメラとかも良いですよ。
一度設定すれば、昼の景色から星雲、星団まで自動露出します。(すごく楽です)
安いSDI→HDMI変換アダプタつければテレビやモニタで見ることができます。
カメラ+アダプタでも2万程度です。
あとは最近出てきた廉価スマート望遠鏡ですかね。
ここに来て急にスマホ利用でスタッキングやPlateSolveが可能なアプリが出てきたりとお手軽環境が広がったように感じています。
ブログにも記載してありますのでお時間ありましたら覗いてみてください。
T-Studioさま
おかげさまで眼の方は順調に回復しているようです。
さてm4/3のOM-1でのEAAですが、ご指摘の通りライブビューブースト(OM-1ではナイトビュー)にするとかなり暗い星までがモニタ上で見ることができますし、ライブタイム木の上を使うと長秒露光の結果がその場で見られるので便利です。
オリンパスでなくてもデジタル一眼と望遠鏡、パソコンを持っている人なら投資ゼロでEAAが始められるのではないかと考えたわけです。
それにしても、お金をかけて良いなら高感度監視カメラやスマート望遠鏡と言う選択肢がドンドン広がって何でも有りな凄い時代になって来ましたね。
本企画はどちらかと言うとそこまでの踏ん切りが付かない方向けのために、とりあえず手持ちの機材でどこまでできるのかを参考にして頂こうと書きました。
オーナー様
高感度なライブビューが得られるカメラはオリンパスとパナソニック、そしてソニーのごく一部の機種のみです。。。(私の手持ちのカメラは全滅です。。。)
私のブログがINDIなどの難解な記事もあるので誤解されがちですが、個人的には初心者でも手軽に使えてしっかり見えるような環境をデジタルの力を借りて出来ないかと常日頃考えています。(なのであれこれいろいろ試しました、が、一般用として売られているものは感度が不足して星が見えないし、天体用として売られているものは難解で使いづらいものが多い、とどの道を選んでも八方塞がりのように感じています。。。(機材もアプリも))
高感度監視カメラの暗所機能(ライブビューブーストなども同様でしょう)使えば、フルオートで明るいところから暗い対象まで自動で見えますので非常に楽ができます。(明るいズームレンズ使えば難しいことをしなくても暗い対象が探せることもこのカメラで知りました。今まで簡単に見える状態が作れないから大変だったわけです(そしてやたらと操作が難しいことも拍車をかけていたように感じています。))
PCが登場するといきなり難しくなりますので廉価に簡単にスタートができる高感度監視カメラのようなフルオートで露出調整してくれるのような機能をもったカメラ(願わくはコンデジで)が増えて欲しいと感じています。
既存のカメラやビデオはライブビューで星が見えないのが最大の欠点です。。。そして天体カメラはPC必須でオート機能がないので正直初心者には難解だと感じています。。(安くはなりましたが仕様は完全なマニア向けです)
高感度カメラに天体用として更に長い自動露出機能がついてくれればなお良いですが、1.3万ですので贅沢はいえません。(アイピースくらいの投資)
スマート望遠鏡も5~6万で出てきました。(アプリが優秀ならフル装備なので入門用に最適だと思います。)
そしてスマホアプリでWebカメラや天体カメラつないでライブスタッキングとPlateSolvingが出来てしまうものも無料で出てきました。(スマホだけでPlateSolvingできるものもでました)
ようやくテクノロジーを利用した気軽に天体入門ができる環境が整ってきたように感じます。(私がずっと求めていた環境です。天文領域は正直今までテクノロジーを利用して廉価に楽に、が無かったように感じています)
天文再開してから常に考えていたテーマなので長文になってしまい申し訳ありませんでした。
T-Studioさま
まずもってこの5~6年はEAA環境が革命的に変化していると思います。
そんな中で出来る限り安価に簡単にEAAができるように啓蒙活動されているT-Studioさまには頭が下がるばかりで、いつも参考にさせていただいています。
安価なスマート望遠鏡の出現によりさらにハードルが下がって大きな望遠鏡が売れなくなる時代が来そうですね。
そのぶん眼視で星を見るのが贅沢になる日が来るかも知れません・・・(笑)
オーナー様
廉価なスマート望遠鏡が普及してくれれば今の天文業界に欠けているところが浮き彫りになるように思います。
私自身はその価格でも本当に普及するほど買ってくれる人がいるのか(苦笑)に注目しています。(それこそスマホや、コンデジで出来るくらいにならないと無理かもしれないと感じています。)
オーナー様の所有するオリンパスのカメラや私が所有する高感度監視カメラについているライブタイム・蓄光機能はシャッター毎に並列処理してプレビューと撮像素子の受光を継続的に行えるので非常に天体に向いた機能です。(シャッター間隔毎に変化する映像を見ることが出来るバルブ機能です)
EAAのライブスタッキングとは異なり(あちらはモニタ上できれいに見えるようにする技術、一秒露出のものは何枚重ねても一秒露出の信号情報しかありません)、撮像素子を常に受光状態にしますのでシャッター分の損失はありますが、バルブで撮影したのと同様の情報量を取得できます。
(この機能応用すれば、機器の追加なくカメラ内でオートガイドも可能になりますし、ビデオのように映像見ながら各種の処理がカメラの機能で可能になります。(超解像とか))
このような便利な機能や、映像業界で当たり前に使われている圧縮技術が天体カメラに移植するときに有効利用しようと考えず、平然と切り捨てられているのがもったいないと強く感じていました。
デジタルに関しては普及するほど安くなりますし、すでに普及していて天文でも便利に使える技術が大量にあります。(一から作らなくて良いので廉価にできます。)
。。。が、それを機器に活かそうという開発者がずっと出てこない状態でした。。。
ことデジタル面に関してはアマチュアに支えられている状況が長く続いています。(ソフトは特に、なのでマニア向けになり扱いが難しい→入門者が入りづらくなるというスパイラルです。。。)
私自身はだいぶ待たされた感じはありましたが、最近開発者の世代が変わって柔軟に他領域の技術を取り入れたり、入門者視点(そもそも開発者自身が天文入門者)で考えて開発する傾向が出てきましたので劇的に変化する様子を見ることが出来るかもしれません。
ってまた長文に。。。本当にすいません。(まあ、それほどに突っ込みたいところが多い部分(特にメーカーに)だったということで)
T-Studioさま
この仕事をしていて常々思うのですが、星を見たいという方たちというのは基本的にかなり知的好奇心が旺盛のように思います。
さらにその中で望遠鏡を購入したり、天体写真を撮ったりされる方というのは好奇心だけでなく知的レベルも高い方が多いのではないかと思います。
そしてそういったことを趣味レベルでされている方というのは良い結果を出すためのプロセスに努力を惜しまない、それはもう時に修行と言えるレベルの力を注がれる方が多かったのではないかと感じています。
でもそこまでとなるとかなりマイノリティーな存在で、そこに向けた製品となると極めてニッチで収益性の低い商売になるというのが従来の流れではないかと思うのです。
でもスマホ&ネット全盛の時代、若い方たちがプロセスよりも結果重視を求める時代になったこと。
そしてハード・ソフト両面からニッチな商品でも収益性が確保できるようになってきたことなどから天文の業界にも新しい風が吹いているのだと思います。
まあどういう形であれ、星や宇宙に興味を持って下さる方が増えて正のスパイラルになると良いと思います。