今日は日中少しだけ雲の切れ目に青空が見えていたのですが夜は雨でした
詳しくない方の多くは望遠鏡は倍率が高いほど偉いと勘違いしている人が多いのですが、実は星を見るときにはできるだけ低い倍率にしたほうが広い範囲を観察することができるので都合の良い場合が多いです
広い視界を得るためにはできるだけ低い倍率にすることと見かけ視界の広い接眼レンズを使用する必要があります
(見かけ視界とは接眼レンズを覗いた時に見える視野円の見張り角をいいます)
望遠鏡の倍率は
(望遠鏡本体の焦点距離)÷(接眼レンズの焦点距離)=(倍率)
で簡単に求めることができます
次に望遠鏡を覗いて実際に視野内に見える範囲のことを実視界といいますが、簡易的に
(接眼レンズの見かけ視界)÷(倍率)=(実視界)
という計算式で求めることができます
小型望遠鏡の多くは使用する接眼レンズがアメリカンサイズと呼ばれるさし込みスリーブの系が31.7mmのタイプになっています
スタパにある31.7mm規格の低倍率用接眼レンズを並べてみました
右から(メーカー、種別、焦点距離、()内度数は見かけ視界)
・ビクセン NPL 40mm (40°)
・ビクセン NPL 30mm (50°)
・笠井 EF 27mm (53°) (絶版品)
・笠井 WV 24mm (68°) (絶版品)
不思議に思えるかも知れないのですが焦点距離が長くなるほど見かけ視界が小さくなります
少しややこしいのですが、望遠鏡の原理上接眼レンズのスリーブ径で最大実視界が決まってしまうという法則があります
原理上焦点距離40mmの接眼レンズでは見かけ視界が40°、24mmでは68°以上のものを作ることができないのです
それ以上の実視界を得たければ接眼レンズのスリーブ径を大きくする以外にないのです
(なので今日では2インチサイズと呼ばれるスリーブ径50.8mmの規格が採用される望遠鏡が増えてきましたが、どちらかと言うとマニア向けの望遠鏡になりますね・・)
少し話がそれましたが、それでは上の写真接眼レンズを実際に望遠鏡に装着したらどうなるのか実際に比較して行きたいと思います