今日も良い天気です
月は少し明るくなって来ましたが、この年末年始(太平洋側)は天文ファンにとっては最高の条件が多かったのではないかと思います
さて最近スタパの観察会では馬頭星雲を電視観望でリアルタイムの馬頭星雲をご覧頂くことが多くなっています
画面中央の縦長の赤い星雲の中央付近に左側から小さな馬の頭のようなかたちの黒い部分がそれです
オリオン大星雲を見るときの解説として宇宙を漂う水素分子が寄り集まって大きな雲のようになった中で星が産まれるというお話しをします
それじゃ水素分子がどんなふうに漂っているかと・・・という解説にもってこいの対象が馬頭星雲なのです
縦長の赤い星雲には近くにある恒星の放つ紫外線が水素を励起させて赤い光が発光していること
馬頭星雲のあたりにはなぜかその紫外線が当たらずに光を通さない濃いガス(正確には水素分子)が漂っていること
赤い星雲より右側にはたくさんの微光星が写っていますが左側は驚くほど星の数が少ないのは光を通さないガスがたくさん漂っていると推測できること
などなど、眼視での観察は難しいのですが宇宙を漂うガスの存在や奥行き感を感じて頂くことができるのです
フィルムカメラの時代には馬頭星雲を写すことでさえかなり難しかったし、眼視で見るのもかなりハードルが高かったのですが、電視観望の時代には少しお話しをしている間に見る見る画面上に映し出してくれるので気軽に観察会でご覧頂くことができるようになりました
ハイブリッド観察会の大きなメリットのひとつだと思っています