今日は雲がちな天候
満月なので晴れていてもね・・・・
さて今日は知り合いから頼まれた古スコの整備
セレストロンの入門向け自動導入式反射望遠鏡(NexStar 114GT)です
この望遠鏡、保存状態がとても良く、光軸調整くらいで特にレストアなし使えそうです
「使い方をあとで教えてください」というリクエストがあったので、取説を見ながらつかいかたチェック
これまでミード製をはじめ幾つかの自動導入機を使って来ているのでだいたいはわかっているつもりなのですが・・・
古い自動導入機のあるあるで初見&初心者殺し的な部分があってこれを乗り越えて使いこなしてもらえるか悩ましいところです
自動導入機なので、 できるだけ水平に設置したあと
日付・時刻・タイムゾーン・サマータイムの有無を入力
観測地の緯度・経度(東経・西経含む)
を電源を入れた都度入力しなければなりません
ここまで入力すると勝手にアライメントが始まり、鏡筒が突然動き出し一つ目の基準星に向いて行きます
動きが止まったら(ほとんどの場合基準星は視野内に入っていないので)パッドから調整して視野中心に入れます
入ったことを知らせると、また2番目の基準星に向けて鏡筒が動き出します
動きが止まったらまた基準星を中央に入れてアライメントを完了します
基準星が観測場所から見えない場合はスキップして次の基準星を選び直してもらいます
途中で動きがおかしいときや、うまく導入できないときは電源を入れ直して「日付・時刻」の入力からやり直しになります
最近のスマート望遠鏡のように設置を少し真面目にやればあとは自分でホイホイ設定を終えて観察ができるようになっていないのです
2点アライメントなのに水平に設置することが重要なことやホームポジションについては「水平・北向き」としか書いていなくて磁北なのか真北なのかの表記も無いので、よほどラッキーで無い限りアライメントしても天体がうまく(最低倍率40倍の視野に)導入出来るとは思えないです
入門機と思って購入した初心者が使いこなせるようになるにはかなりハードルが高いと感じました
持ち主に使い方を説明して、うまく使いこなしてくれるか心配になって来ました・・・
キーパッドの操作手順にもクセがあって、初見では使いづらく感じましたし、電源を入れるたびに初期データ入力が必要なのは困りものです
キーパッドにはRS232Cの端子があってパソコンに接続することができるようになっていますし、ステラナビゲーターなどのプラネタリウムソフトからも制御できるようになっているので、マニアが電視観望用のサブ架台として活用するのには面白いかも知れませんね・・・