内合近い金星を撮る

今日は春らしく少し霞んだ天候でしたが終日晴れの天候でした

太陽系の惑星で地球の一廻り内側を回っている金星が今月の21日に内合となります

内合というのは金星がちょうど太陽と地球の間に入り込む状態を言いますが、内合近くの金星は急速に太陽に近づき、離れてゆきます

1週間後に内合となるわけですが今日時点で太陽との離角は約16度

太陽が沈んでから撮影しようとしても地平線に近すぎて拡大撮影はかなり難しいので、金星と水星に限っては昼間に観測するのが一般的です

とはいえ極端に太陽に近いと危険です

スタパの40cm望遠鏡延長フードを付けた状態で太陽から15°以上離れた方向を向けないと直射日光が主鏡にあたり(その光が反射-集光されてどこかに焦点を結ぶので)非常に危険です

そういう意味で今日-明日が内合前の金星を撮影する最後のチャンスですので少し霞んだ状態でしたが撮影を決行しました

かなり寝ぼけた写りですが実際は下の動画のように激しく揺れ動く画像を無理やりスタックしているためです

ちなみにこの動きを一瞬止めて撮影すると

ブレブレにしか写らないです・・・

実は撮影時に主鏡に直射光が当たってはいないものの、鏡筒内には太陽光がさし込んで反射防止のため黒く塗装された鏡筒内で強烈な筒内気流が発生しているためと考えられます

最大光度の2月15日に近い2月23日に撮影した金星と比べると大きさも細さも違うのがよくわかると思います

さて今夜も良く晴れているので月の撮影をしました

今日の月は16時頃満月となり地平線下で皆既月食が起こっていたようです(ハワイならみえたかな)

月食のすぐあとなので今夜の月は妙にクレーターが少ない感じです

気流が悪く少し寝ぼけた写りですが、満月でも月の北極側(または南側)にクレーターが見えいることが多いのですが、今日は西側のみにほんの少し影のあるクレーターが見えます

同じ満月でも微妙に見えたかたが変わるのですね

スタパオーナー について

たくさんのかたに星空の美しさ、楽しさを知って頂きたくて、天体観測のできるペンションを開業しました。
カテゴリー: 天文関係, 月・惑星 パーマリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

This site uses Akismet to reduce spam. Learn how your comment data is processed.