「ステラ★コン」で気分はプラネタリアン

今日は曇りときどき雨の一日でした

さて少し時間が経過しているのですが3月の星空案内人シンポジウムで最大の収穫だったのが「ステラ★コン」というPC用アプリケーション

どんなアプリかというとアストロアーツ社が販売する高機能プラネタリウムソフト「ステラナビゲーター」を本物のプラネタリウムのように操作するための「コンソール」のような役目します

普通のステナビの画面は下のようなものです

プラネタリウムの星図画面の他に様々なメニューが並んでいます

全てこの画面上で操作するので、星座解説などに使用すると全ての操作手順がゲストに丸見えの状態で進める事になります

で、このステラ★コン、星図と操作コンソールを別画面に表示してゲストには星図画面だけが見えるようにできます

ゲスト用画面(ここではテレビに接続していますがプロジェクターで投影ももちろん可能です)はご覧のとおり星図だけ(左上に日時は表示していますがこれも消せます)

コンソール画面はというとこんな感じ

通常の星座解説で使うような機能がほとんど集約してまとめられ操作できるようになっています

例えば下のようにふたご座だけの表示と冬のダイヤモンドを解説しようとする場合には

星座コンソールで全ての星座名と星座線のチェックを外し、ふたご座の星座名・星座線・星座境界をチェック、さらに「目印」欄の「冬のダイヤモンド」をクリックします

さらに「恒星」のコンソールに移動して冬のダイヤモンドの各恒星名が表示されるようにクリックして行きます

言葉で書くと長いですが、少し慣れるとお話しをしながら操作できるので間延びした解説にはならないと思います

ほとんど本物のプラネタリウムのように操作ができてしまうわけでプラネタリウム解説者(=プラネタリアン)の気分が味わえます

とはいえ普段解説している時の操作と同じことがステラ★コンのコンソールからスムースにできるようにするためには少し練習をする必要があります

私は5分くらい練習して、いきなり実践で使ったのですが、かなりモタモタして大汗をかきました・・・

よい子はちゃんと練習するのですよ~

ステラ★コンの機能というか仕様で嬉しいのが、星図上で間違ってクリックしたときに純正のステナビではその近傍の天体情報のウインドが画面内に開いてしまい邪魔になることが多いです

ステラ★コン使用時はなんとこの天体情報のウインドがステラ★コン側の画面に表示されるようになっていますので、解説の邪魔になりにくいのでありがたいです(と思っていたらこの動作はステナビ側の仕様だとの指摘を制作側よりいただきました)

さてこのステラ★コン、「小さな天文学者の会」というグループが何と無償で配布してくれます

下記の登録フォームに必要事項を記入して登録するとアプリと取説などが入手できます

<https://forms.gle/ptrHTsT68CXRqDj96>

商用使用は基本禁止ですが、スタパのような宿泊施設や飲食店などでゲストに星空解説で使用するレベルは認められるようです

ステナビで星座解説をしている皆さんにぜひ使っていただきたいです(ステナビ ライトでも操作可能です)

ところでステラ★コンは無償ですがステナビは有料のソフトなわけで、ステナビが買えないという方はフリーのステラリウムでも実は同じようなことができます

ただしこちらは使い始めるのに少しハードルが高いのと、操作性にかなりクセがあります

どうしてもお金が用意できないかたはそのハードルを乗り越えていただけば良いと思うのですが、ステラ★コンのハードルの低さと操作性を考えるとスタパ的にはあまりお奨めではないです・・・

スタパオーナー について

たくさんのかたに星空の美しさ、楽しさを知って頂きたくて、天体観測のできるペンションを開業しました。
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