また新しい鏡筒がやって来た その2

今日も曇りときどき雨の天候でした

スタパの北杜市内は標高の低い方から桜の花が満開になって来ていますが、その先の韮崎市では桃の花が満開でした

こちらは新府の桃源郷、桃の産地として県内では有名な場所です

さてスタパに新しく迎えた口径114mmのニュートン反射鏡筒

このままでは普通の架台に載らないのでビクセンタイプのアリガタ金具に換装します

ちょうど黒のアリガタ金具が手持ちにあったので取り付けたら、誂えたようです

とりあえずゼロ経緯台に載せて

なかなかの安定感です

問題は光学系ですが、とりあえずサクッと光軸調整・・・

と思ったのですが、これがなかなかのくせ者

斜鏡調整ネジの先端が光軸調整には全く適さない形状で、ネジを廻すと規則性のない非線形な動きをしてくれます(ネジの先端が凸凹して廻すたびに斜鏡が大きく動いてしまします)

しかも斜鏡短径が32mmしかないので、計算上光軸中心付近以外はケラレが生じますし、接眼側から覗いたときに主鏡の外側の構造物が見えないので、光軸調整がとても難しいです

といっている間に夜になったのでファーストライト(9日の夜です)

光軸が全然合っていないので身持ちの悪い見えかたですが、とりあえず絶望的な見え味ではないので一安心

まともに見える鏡筒に鍛えられるかどうか微妙なところです・・・

スタパオーナー について

たくさんのかたに星空の美しさ、楽しさを知って頂きたくて、天体観測のできるペンションを開業しました。
カテゴリー: 天文関係, 望遠鏡・機材 パーマリンク

また新しい鏡筒がやって来た その2 への3件のフィードバック

  1. 小澤利晴 のコメント:

    オーナー様、こんばんは。

    ニュートン式の場合、斜鏡セルの3ヶ所の押しネジの一つが、中央の引きネジと接眼部を結んだ直線上に無いと調整が難しくなりますし、押しネジの先端とそれを受ける面の形状にも大きく影響を受けます。

    ところでこの鏡筒のF値はどれくらいでしょうか。F4以下ですと無理ですが、F4.5以上ならば以下の方法で、大雑把ではありますがなんとか実用レベルに合わせることが出来ます。この方法は押しネジの調整ではどうしても斜鏡が合わせにくい場合、私がよく行う方法です。

    なにも難しい方法ではなく、ネジによる調整が無理なら指で動かしちゃおうというかなり乱暴な発想で、厳密性は無いものの意外と実用性があります。繰り返しますが、F4以下のF値の鏡筒では本当に厳密に合わせないと使い物にならないため、この方法は通用しません。

    まず斜鏡セル周辺の3ヶ所の押しネジを全て緩めてセルを指で掴み、指の力で動かせるくらいにします。そしてコリメーションアイピースで接眼部から覗きながら直接斜鏡を指で回しながら動かし、合わせて行きます。合ったところで3ヶ所の押しネジを順に少しずつ動かしながら均等に締めてゆきますが、ここが結構難しいです。指を決して離さず動かさず、3つのネジを順番に少しずつ少しずつ締めてゆきます。ここで、斜鏡が完全に動かなくなるまで締めないで、一応その位置をキープしているがまだなんとか指で動かせるくらいの締め具合で留めておきます。なぜならばこの後に行う主鏡の調整に伴い、斜鏡の位置をその都度変えてゆかなければならないからです。このように、主鏡、斜鏡を交互に動かしながら主、斜鏡が両方ともあったところで少しずつ斜鏡の押しネジを均等に締めてゆき、最終的に斜鏡が動かなくなったところで、終了となります。

    ただしあくまでもこの方法は、押しネジの先端とその受ける面との間に変なクセがついていない場合に有効ですが、オーナー様が今回挙げられた鏡筒のように押しネジの先端が当たる部分の窪みにクセがついてしまっている場合は本当に難しいと思います。いかに最後の斜鏡の固定を行うか、ここが最大の問題だと思います。

    以上です。
    オーナー様の事ですので、もっと上手く簡単に調整されることと思います。今回書かせていただいた私の方法では斜鏡の押しネジの役割は光軸調整ではなく、あくまでも最後の斜鏡の固定以外にありません。調整は最初から最後まで指だけですので、高倍率の惑星観測などの厳密な調整には適しませんので、その点だけご留意頂ければ幸いです。

  2. スタパオーナー のコメント:

    小澤さま
    詳しい解説をありがとうございます
    ブログにも書きましたように斜鏡調整用押しネジの先端の中央が凹んでその周囲がでこぼこしているという最悪の形状でした
    このため斜鏡セル側の押しネジがあたる部分がガタガタに削れていてまともな調整ができない状況でした
    押しネジの先端を丸く削り、押しネジがあたる部分にできた凸凹をならすなどしてようやく振り出しになり調整を行いました
    それでも初めからネジだけで調整は難しかったので小澤さま方式(?)で手で良かれと思われる方向に保持しながら調整したところだいぶましな状況になってきています
    ただF4.3と微妙なのと、まだ主鏡にセンターマークを付けていないので、精密な光軸合わせにはほど遠いかも知れません
    まだラフな性能評価の段階で、性能評価もできていませんし、斜鏡もワンサイズ大きな物に変更を計画しているので少しずつ楽しみながらブラッシュアップして行きたいと思っています

  3. 小澤利晴 のコメント:

    斜鏡セルのネジ受け部分の凹凸をならされたのですね。流石です。
    F4.3ですか。確かに微妙ですね。これで直径比28%では、ある程度の筒外焦点を保つとケラれが生じますね。おっしゃるように斜鏡を大きくせざるを得ません。

    中古品であれば、このように斜鏡セルのネジ受け部分に凹凸があるものがありますが、中には新品で購入したものでも極たまにあるのが困ります。ニュートンでもカセ系でも本当に稀ですが経験したことがあります。メーカーで出荷前調整を強引に行い、クセをつけたのでしょうか。まあ、新品の場合は返品して販売店に交換をお願いするのが良いのかもしれません。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

This site uses Akismet to reduce spam. Learn how your comment data is processed.