今日は曇りのち夕方小雨、22時過ぎになって雲が切れ星が見え始めました
昨晩は晴れていたのですが、とても霞んでいて3等星がギリギリ、観察会が終わる頃には2等星も怪しい天候だったのですが、その分予想外にシーイングが良かったです
視直径が7”くらいまで小さくなった火星
眼視ではほとんど模様がわからなかったのですが、SharpCapでスタックしたら、とても小さくなった北極冠やその周辺の雲、中央子午線湾(アリュンの爪)などがしっかり写りました(2025/04/19/20h56m,D406/f4060mm,ASI678,stack2702)
観察会では星雲星団はほぼ絶望的で、普段なら歓声の上がる球状星団M13でさえ口径6cmの望遠鏡で見たような星雲状にしか見えませんでした
でもシーイングが良いおかげでいつもよりたくさんの二重星をご覧いただくことができました
昨晩のヒットはうしかい座ε星(プリケルマ=最も美しいもの)でした
命名の由来はスタパよりもはるかに大きな巨大望遠鏡で見て付けられたものらしく、小望遠鏡で見るとほとんどの場合名前負けしてしまう二重星です
離角が小さい上に光度差が大きいので小口径では色を楽しむほど見えないのですが、昨晩は伴星の青色が見えて、なるほどこれがプリケルマか~・・・といった感じです
それ以外にも かに座ι星、しし座γ星(アルギエバ)、おとめ座γ星(ポリマ)、りょうけん座α星(コルカロリ)、おおぐま座ζ星(ミザール)などたくさんの二重星をご覧いただきました
今年の春は昨晩のように透明度が悪い場合や月の明るい日には二重星をたくさんご覧いただくことになりそうです