今日は晴れのち曇りでまた夜は星が見えません
さてSVBONYの初心者向け望遠鏡SV520の試用レビュー、今日はSV520の光学的性能についてです
昨晩はわりと良い天候だったのでSV520、ポルタⅡA80Mf、そしてスタパのスーパーポルタの3台を持ち出して見えかたの比較をジックリし行いました
対決の結果の前にSV520の鏡筒について少しレビューしておきます
SV502の鏡筒、接眼部はA80Mfの接眼部とほぼ同型の部品が使用されています
ただしA80Mfは鏡筒本体に遮光環が3枚、接眼ドロチューブ内にも3枚が配置されていてかなりしっかりした迷光対策が施されているのに対して、SV520では鏡筒本体に3枚の遮光環が配置されているものの接眼ドロチューブ内の遮光環が省略されています
このため明るい方向に鏡筒を向けるとドロチューブ内は明るく光ります
この状態で接眼レンズを装着して観察しても、わりと良く見えるのですがサイドバイサイドでヒックすると少しコントラストが悪く寝ぼけた感じになっているのがわかります
コリメート撮影した時に写野の外側が真っ黒でなく淡いリングが写るのはこの影響です
試用レビューなので本来は無改造なのですが、このまま使うのは少しもったいない気ががして、無加工(製品に機械的加工をしない)改造として植毛紙をドロチューブ内に挿入することにしました
用意したのは植毛紙とクリアホルダー
植毛紙はドロチューブ内径に合わせた巾で長さ15cm、クリアホルダーは長さ同じで巾は内径+1cmに切り出し台紙とします
台紙の片側1cmの隙間を残し植毛紙を貼り付けます
これをドロチューブ内に挿入します
この状態でドロチューブ内を覗くと
光っている部分が圧倒的に少なくなっていて、加工前後で比較すると
違いがよくわかると思います
この状態でコリメート撮影すると
写野外が真っ黒で光のリングも無くなりました
加工前後で比較すると
天候が違いますし写している場所も異なるので厳密な比較にはなりませんが改善されているのがわかると思います
加工前は160倍にすると何となく寝ぼけた感じに見えたのですが、加工後はだいぶスッキリ見えるようになりました
わずかなコストですむのに性能に大きく関わるところなので絶対に手を抜いて欲しくないところです(続く)