SVBONYの初心者向け望遠鏡SV520を試用する その9

今日は曇りで農作業向けの一日でした

スタパの家庭菜園でも作物の植え付けを始めました

さてSVBONYの初心者向け望遠鏡SV520の試用レビュー、今日はSV520を組立て、運用するうえでのちょっとしたコツを紹介します

★ 架台-三脚接合時のコツ

この機種は架台に対して鏡筒が大きめなので、組立時にできるだけ各部の緩みが無いようにしたほうがグラ付きが少なくなり快適に使用できるようになります

三脚に架台を接合するための長いネジ棒を試用するのですが、ネジ棒の下端はスパナなどで棒を締め上げることができるよう平らに加工された部分と、細い棒をさし込んで強い力で締め上げることが出来るようにする丸穴が空いています

スパナが無くても付属の六角レンチを丸穴にさし込んで締め上げるだけでもかなりしっかりねじ棒を止めることができます

この締め上げが緩いと鏡筒を反時計回りに水平回転させたときに架台が緩んでグラグラになってしまいますので、しっかり締め上げて下さい

★ 三角プレート締め上げのコツ

架台と三脚を接合したあとに三角プレートを締め上げて三脚の剛性を高める必要があります

この締め上げをするときに三脚の開きが充分でないとしっかり締め上げることができずグラグラのままになります

下の写真では両膝で手前の2脚を押し広げ(撮影のため手が塞がっているのですが実際は向こう側の脚を左手で押し広げ)た状態で三角プレートを押上ながら締め上げ用ネジの固定(六角レンチで)をして、締め上げネジを回転させます

この作業をするとリベット止めが甘くてグラグラだった三脚が見違えるほどしっかりします

★ 架台摺動部分のロックナット調整

上下回転軸のグラ付きが大きかったので鏡筒取付金具を外してロックナットを締めて調整をしたという紹介を以前しました

ユーザーにこういった作業を強いるのは困ったものだと書いたのですが、YouTubでボスケ様が(タイムリーにも)各種経緯台の解説をされていて、ポルタなども含めこのタイプの構造をした経緯台は使用しているうちにこのロックナットが緩んでくるので適宜調整をする必要があるのだと解説されていました

なるほどそういうものかと、少しグラ付きの気になっていた水平回転軸も調整することにしました

六角レンチでアーム部分を取り外し

ロックナットを締めます

あまり締め付けすぎると回転が渋くなりすぎるので、様子をみながら締め上げ具合を調整します

今回は8分の1回転くらい締めて、瞬間接着剤を流し込みました(瞬間とはいえ流し込んだ薬剤が凝固するまで半日ソッとしておきます)

これらの作業を行うことにより全体の剛性が一段向上した感じがします

ただしそれでも口径90mm焦点距離800mmの鏡筒を載せるとモーメントに負けている感じが否めません

倍率が100倍を超えると鏡筒に触ると「ボヨヨヨヨ~ン」と言った感じで収束まで3秒くらいかかります
(これが2Kg未満で全長30cmくらいの鏡筒だと「ボヨヨン」と1秒ちょっとで収まります)

まあ入門機としは許せる範囲かも知れません

スタパオーナー について

たくさんのかたに星空の美しさ、楽しさを知って頂きたくて、天体観測のできるペンションを開業しました。
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