SVBONYのデジタル接眼レンズSC002を活用する その3

今日は晴れのち夜は20時半くらいまで何とか星が見えたのですがその後はしっかり曇りました

さてSVBONYのSC002活用の続き、

以前紹介したときにSC002は双眼鏡と組合わせるのが良いですといったようなことを書いてサラリと書いたのですが、もう少し詳しく説明しておきます

一般的な双眼鏡と組合わせる場合、SC002は左目側に取り付けます
(ここで言う一般的な双眼鏡とはセンターフォーカス式で左目のフォーカスを合わせたあとに右目側の視度調整を行うタイプで、市場の9割以上がこのタイプだと思います)

スポッティングスコープのときと同様、見口は一番引き出した状態で取り付けます

SC002を左目側に取り付けるのはSC002のフォーカスを合わせたあとに写真の状態だと双眼鏡の右目側を左目で覗くことになります

この状態でSC002のフォーカスと差異があっても視度調整でカバーすることができるのです

自分は右目が利き目だから左目では覗けないという方は、双眼鏡をひっくり返して取り付けられるようにビノホルダーを反転させれば良いだけです

撮影する対象を目視で確認・観察しながら撮影できるのでとても効率が良くて快適です

8倍の双眼鏡でもSC002との組合せでは800mm相当の超望遠の画角になるので充分な気がします

さてSC002を取り付けるときに見口をいっぱいに延ばしてと再三書いていますが、延ばさないとどうなるかについて説明しておきます

どんな接眼レンズでも一番良く見えるレンズ後端から瞳までの距離がそれぞれ決まっています(この距離をアイレリーフと言います)

近すぎても遠すぎても視野の一部分しか見えなくなったり、光軸が完璧でないと部分的なブラックアウトが発生したりするからです

SC002は瞳の代わりにカメラを覗かせる方式(コリメート方式といいます)なので、本来瞳を置く位置で覗かせてあげる必要があるのです

ちなみに見口を一番下げた状態でSC002を装着して撮影すると

このモニタ部分を拡大すると

写野の外周部(特に右下)に影がでているのがわかります

見口を一番伸ばした状態だと

画面全体が均質になっているのがわかると思います

スマホでコリメート撮影するときに光軸合わせとアイレリーフの調整がとても苦労するところですがSC002だと見口の繰り出しだけ注意を払えば、あとはそれほど苦労せずに撮影ができます

スタパオーナー について

たくさんのかたに星空の美しさ、楽しさを知って頂きたくて、天体観測のできるペンションを開業しました。
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