スコープテック「ゼロ」がやって来た (1)

今日日中は晴れでしたが夜は雨になってしまいました。

さて天文通の方はご存じの方も多いと思うのですが、ラプトルシリーズなど初心者向け望遠鏡メーカーのスコープテックが「ゼロ」という名称の少しマニア向けの架台を発売しました。

試作段階から少しだけ協力していたこともあって、サンプルを送って頂きましたので数回に分けてレビューして行きたいと思います。

  1. ゼロを使って見る

マニア向け的性格が強いので、箱に入っているのは架台本体と取説のみ(実はこの取説が凄いのだけれども)、微動棒や三脚は別売で、全てアズユーライクにチョイスして下さいという感じです。(もちろん余計なものが付属しないのは私的にはとてもありがたいのです。)

組み立てるとこんな感じ。

この架台、ビクセンのポルタ式経緯台のようないわゆる片持ちフォークというタイプで、微動付フリーストップ式です。

 

ポルタと較べると一回り小さい感じで、アームの角度が変えられるのが大きな特徴です。

ただ価格はかなり高めで本体のみ37,800円(税・送料込)です。

少し頑張ればポルタⅡA80Mfが買えてしまえるので少しマニア向けの設定といえます。

 

手持ちのカメラ三脚に載せるとこんな感じ。

カメラ三脚には1/4インチ(いわゆる普通のカメラネジ)と一回り大きな3/8インチのカメラネジで取り付け可能ですが、強度や安定性を考えると3/8が推奨されています。(写真の三脚は3/8インチタイプです。)

かなりガッチリした大型三脚との組合わせなのでセレストロンのC5は余裕でした。

ゼロ用軽量三脚(ケンコースカイメモ用三脚と同等の物のようです)に載せ、D80mm/f910mmのアクロマート鏡筒と組合わせるとこんな感じです。

この組み合わせだと水平から天頂までストレスなく鏡筒を向けることができます。

かなり軽量で軽快に持ち運びができるのと、とにかく鏡筒の動きがスムーズで100倍を超えるような倍率でも「スー、ピタッ」と鏡筒が動くので微動ハンドルに触る気がおきない程です。

観察会などで不慣れな人に見せるときにちょっと触っただけでスーッと動かれては困るので(元々経緯台なので)観察会向けではないですが、個人で次々にいろいろな天体を見たいときにはかなりクセになりそうなスーピタ感です。

微動はやや固めなセッティングで好みの分かれるところかも知れませんが、少し慣れれば思い通りの調整ができると思います。

クセになりそうなスーピタ感とコンパクトなのに高剛性というところに惹かれるならお奨めです。(続く)

スタパオーナー について

たくさんのかたに星空の美しさ、楽しさを知って頂きたくて、天体観測のできるペンションを開業しました。
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