今日は久々の好天となりましたが、とても風が強く寒かったです。
さて今日も「ゼロ」のレビューです。
5.スコープテック「ゼロ」にいろいろな鏡筒を載せてみる
ゼロは架台自体がとてもコンパクトで軽量ですのでミニスコープを載せてもアンバランスな感じになりません。
口径66mm/f389mmの屈折鏡筒を純正のゼロ用軽量三脚と組合わせてみました。
安定度はビクセンの三脚に載せたときほどはないですが、お手軽観察には最高かも知れません。
小型軽量のゼロですが、剛性が非常に高いのでポルタⅡ負けないほどの安定度があります。
重量級の150mmマクストフカセグレイン鏡筒を載せたところです。
三脚が細く、開きも小さいのであまりお奨めではないですが、低倍率の眼視用と何とか実用範囲だと思います。(ビクセンのAPP三脚との組み合わせだと安心して使えそうです。)
150mmニュートン反射をビクセンAPP三脚と組合わせました。
ブンブン振り回して星雲星団を楽しむのに最高の組み合わせです。
ただし上のマクカセも同じなのですが鏡筒径が190mm程ありアームの角度を調整しないと水平から天頂付近までの全域をカバーできません。
またこの組み合わせでは最大仰角が87°で、ギリギリ天頂を見ることができませんでした。
まあ経緯台の場合、もともと本当に天頂にある天体を導入するのはこの程度でも充分実用範囲だと思います。
星雲星団をブンブン振り回しながら楽しむという意味で、とても楽しい組み合わせがこちら、
120mm/F5の屈折鏡筒です。
アームの調整無しに低空から天頂付近まで振れますし、鏡筒が短いので安定も良いです。
125mmシュミカセを載せたところです。(こちらはゼロ用軽量三脚の方がバランスが良さそうです。)
鏡筒に付いているファインダーとアリガタ金具の位置関係から左アーム配置が必須となります。
無理に右アーム配置で使うとファインダーが干渉して、とても使いづらいです。
90mmのマクカセとの組み合わせです。(これも三脚が勝った感じです。)
ミード社のETX90の鏡筒ですが、これもファインダーの位置関係で左アーム配置です。
この組合わせ、実はとても面白くて・・・
水平方向から天頂まで、接眼レンズの位置がほとんど動きません。(高さで5cm、距離で10cmほど)
このため同じ高さの椅子に掛けたまま観察ができて便利です。
口径60mm/f700mmラプトル60の鏡筒を載せたところです。
さすがに架台・三脚に鏡筒が勝っている感じですが、抜群の安定感です。
ポルタA80Mfの鏡筒(80mm/910mm)との組み合わせです。
バランス感が最高の組み合わせだと個人的には思います。
鏡筒の長さが絶妙で、微動を使用しないで鏡筒を振り回したときのフリクションのスーピタ感がとても気持ちよいです。
個人的には左アーム配置をお奨めします。
微動が不要と感じるほどスムーズなのですが、微動を使う場合には左アームの方が楽ですし、水平から天頂まで干渉無しに向けることが可能だからです。
個人的にはこの組み合わせだとポルタⅡの架台の出番が無くなりそうな気がするほどです。
実際には様々な組み合わせでゼロの出番が多くなりそうなので、ポルタⅡの出番が無くなることは無いですが、いずれにしてもイチオシな組み合わせです。
以上、ゼロに様々な鏡筒を載せて操作してみたのですが、ここで紹介した私的には充分実用範囲で特別強度的に心配があったり、使いづらい物はなかったです。
よほど重い、太い、長い鏡筒でなければいろいろな組合わせて楽しめると思います。