今日はやや雲の多い天候でしたが深夜になって快晴になりました。
とはいえ明日の朝8時が満月。
外作業がしたくなるほど明るい夜です。
さてスタパとしてはだいぶこなれてきたハイブリッド電視観察(多くの方は「観望」という言葉を使いますが、スタパはあえて「観察」という小学1年生にも分かる言葉を使います)。
多少条件が(月明かりや光害で)悪くても目に見えないような星雲や銀河がリアルタイムに見られるのは本当に凄いことで、これまでにも何度も言っているように天体観察の世界に革命が起きたと思ってます。
ともすると電視観察オンリー(あるいはメイン)になりがちだし、電視に絞ってしまった方が機材も簡素化できて運用がしやすいです。
電視観察では眼視よりも小さな機材で目で見るより遙かに暗いものが映し出せるので、眼視での見え方を重視すると相当重装備になってしまいます。
それでもスタパがハイブリッドに拘るのは眼視でなければ味わえない観察の楽しみがあるからです。
このブログでも電視観察の写真ばかりが目に着くかも知れませんが、眼視観察は写真に残らないので記録としてはどうしても地味です。
でも月のコントラストの効いた地形の見え方や、惑星の淡い模様、輝度や色の違いは眼視でないと分かりません。
また星のきらめきや、二重星の繊細な色の違い、星雲の中に埋もれる星の輝きなども眼視ならではの楽しみです。
もちろん眼視と電視の見え方の違いをその場で比べられるのもハイブリッドならではの楽しみです。
ハイブリッドにすることにより天体観察の楽しみが大きく広がると思うのです。
スタパが「眼視派オヤジ」であることもあるのですが、電視観察のみしかできない最新型の望遠鏡には全然興味が湧かないのです・・・
オーナー様、
私も眼視派なので良くわかります。
空がここまで明るくなってしまった以上、電子観望は非常に役立つ革命であると思いますが、それでも眼視も捨て難いですね。
今私の自宅周辺はとても明るく、最近ではニュートン式反射は使えなくなってしまいました。接眼部から街灯の強烈な光が入り込み、とても眼視観望ができる状況ではなくなってしまったのです。もっぱら筒の後ろから覗くカセグレン系や屈折で主に月と惑星を観望しています。
半世紀前に、自宅の庭でH85やLN4Eで星雲星団を見ていた頃が懐かしいです。
あの頃は私の住んでいた東京郊外でも数々の散光星雲、惑星状星雲、球状星団なども見ることができました。今となっては思い出話となってしまいましたね。
小澤さま
眼視観察で直接天体の光を受け止めて得られる感動というのは電視観察とは少し違うものであると思います。
光害で星が見えにくい世の中になっても譲れないところがあると思っています。
でも星が見えなくなってしまった分以上の感動を電視観察が補ってくれるので光害のあふれる都会地で電視観察を始める方が多いのだと思います。
天体観察を取り巻く機器の急速な進化により肉眼ではとても捉えるこのとのできなたかった宇宙の光が(眼視用としては)かなりチープな機材でも簡単に浮かび上がらせることができるようになったのですね。
星が見えにくくなった時代にこのようなテクノロジーの進化は少し皮肉な感じもしますが、肉眼でも電視でも2倍に楽しめる時代になったとポジティブに受け止めたいと思うのです。
オーナー様、
その通りだと思います。
50年前に誰がここまで星が見えなくなる夜空を想像したでしょうか。
でも今、眼視で見えないところを、電子観察で補えるということは素晴らしいテクノロジーだと私も思います。
ついこの間までは、あー、見えないな、諦めるしかなさそうだと思っていたところが電子観察という方法が普及し始めたことで、アイピースとパソコンの液晶画面という違いはあるものの、見えなかった天体がリアルタイムで映ってくるというのはこれはこれで十分楽しめるものだと思います。
そうなったらなったで、ともすれば電子一色に染まりがちな状況でも、時には眼視も取り入れる、ハイブリッド、これしかないですね。